快適なラグジュアリーシューズ


森岡:そうなんですよ。ドレスシューズとスニーカーが融合したハイブリッドなデザイン。デビューは一昨年で、シンプルで美しく、タイムレスなデザインを特徴とし、しかも日本製にこだわった製品で、アッパーの素材も純国産革が中心です。なかには“神戸牛レザー”を使ったものもあるそうです。

小暮:「オニツカタイガーストライプ」をも廃したクールな佇まい。カラーリングもブラックが基調でシック。モードの薫りさえします。

森岡:「オニツカタイガー」というとスニーカーというイメージがありますが、これはそこから完全に脱却していると思います。昨今、仕事でスニーカーを履くのも“アリ”な時代ですが、仕事という場面で履くスニーカーはやはり仕事への意識が求められるものです。まさにそんな時代性にマッチしています。しかもどのモデルもソールにボリュームがあって、(着こなしの)バランスが取りやすいと思いますよ。適度に遊んでいるのもいいですね。

小暮:このブランドのことですから、スポーツシューズで培った履き心地などの機能をも備えているのでは。

森岡:ソールの踵部に「αGEL Foam(アルファゲル フォーム)」を搭載し、衝撃緩衝性を高めて、まるでスニーカーのような履き心地を実現。インソールもクッション性をキープしながらアーチの沈み込みや踵のぐらつきを抑え、快適な履き心地を備えています。

小暮:まさに走れるドレスシューズといったところですね。



上から、1950年代のバスケットボールシューズをミニマルにデザインした「レースアップロー ディ」。兵庫県姫路市でなめした神戸牛レザーをアッパーに採用。 38500円
モデル名は「サイド ゴア ブーツ ロー ディ」。着脱が簡単なサイドゴアのデザイン。アッパーはこれも神戸牛レザーで、ソールの踵部に「αGEL Foam」を搭載。38500円 
モデル名は「ビット ローファー」。ドレスからカジュアルまで履けるシューズ。41800円
(すべてジ・オニツカ / オニツカタイガージャパン お客様相談室 0120-504-630)


森岡弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ、現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

photograph by Masahiro Okamura text by Masahiro Kogure fashion direction by Hiroshi Morioka edit by Akio Takashiro

この記事は 「Forbes JAPAN No.082 2021年6月号(2021/4/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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