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2021.06.20

「ギルトフリー」なチョコをもっと。トニーズチョコロンリーが出店拡大

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航空機の利用者が増え始めれば、空港の免税店は、新たな急成長市場になるかもしれない。スキポール空港で出店した場所は、かつて複数のチョコレートブランドを扱う店があった場所であり、どうしても見逃せないチャンスだった。

本拠地オランダの空港に初の旗艦店をオープンするのは、トニーズチョコロンリーの視点からだけでなく、空港店舗を運営するスキポール・エアポート・リテールにとっても、筋が通っていた。スキポール・エアポート・リテールは、独免税店企業ハイネマン(Gebr. Heinemann)と、空港運営会社ロイヤル・スキポール・グループ(Royal Schiphol Group)の合弁事業だ。

トニーズチョコロンリーのIvan van Kootenは、「実店舗をオープンすることで、当社のストーリーを伝え、さらなるファンを獲得し、チョコレート業界を変革するためのプラットフォームを構築できる」と語る。「スキポール空港を中心に、さまざまな空港で注目されるようになれば、進出まもない国や、近く進出予定のドバイやニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、日本などの国々でのブランド構築を大きく後押しできる」

世界的に実績を積んでいくことには、売上アップと、不公正さを浮かび上がらせて社会変化のアジェンダを主導していくことという、両方の目的がある。トニーズチョコロンリーは2021年の目標として、30%から35%の売上増という大幅な成長を掲げている。目標達成の主要な原動力となるのが、米国と英国、ならびにドイツ、オーストリア、スイスを合わせた市場だ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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