今回の資金調達は、ウェイモが初めて親会社のアルファベット以外の投資家から資金を募った2020年の32億5000万ドルの調達に続くものだ。今回のラウンドには、アルファベットのほか、アンドリーセン・ホロウィッツ、オートネーション、カナダ年金基金、フィデリティ、マグナ、ムバダラ・インベストメント、ペリー・クリーク・キャピタル、シルバーレイク、T.ロウ・プライス、テマセク、タイガー・グローバルといったそうそうたる顔ぶれが参加した。
カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするウェイモは、これらの2つの外部ラウンドで合計57億5000万ドルを調達している。
ウェイモの共同CEOのテケドラ・マワカナ(Takedra Mawakana)はフォーブスの取材に、新たな資金は「第5世代の自動運転システムWaymo Driverを進化させ続け、チームを成長させるために用いる」と述べた。
「直近ではこの業界の統合が進んでいるが、当社のサービスは実際に顧客に利用されており、UPSやJ.B.ハント、ダイムラートラック、ステランティスといった素晴らしいパートナー企業とともに、将来のビジネスモデルを幅広く検証している」
今回の大規模な資金調達は、ウェイモがその技術を広く商業化するにはまだ何年もかかると思われる中で実施された。現在、ウェイモと並ぶ規模の資金力を持つのは、ホンダやソフトバンクなどから100億ドルを調達したGMが支援するクルーズ(Cruise)のみだ。クルーズは先日、GMが製造したロボタクシーを購入するため、GM Financialから50億ドルの融資枠を獲得した。
また、フォードとフォルクスワーゲンが支援するArgo AIも数十億ドル規模の資金を有しており、今後のIPOによってさらに多くの資金を調達する可能性もある。
しかし、これらの企業はいずれも、自動運転による配車や配送サービスの提供によって想定される数十億ドルの売上を、いつ頃から生み出すことができるのかを明確にできていない。