輸出額は右肩上がり フジテレビが狙う「映像コンテンツ」の取引拡大

フジテレビがローンチした「JET」のTOPページ

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フジテレビは、映像コンテンツの国際取引をインターネット上ですべて完遂できるシステム「JET(Japan Entertainment TV programs market)」の運用を開始しました。日本のテレビ局では初となるこの番組販売Eコマース(EC)の導入により、海外ビジネス部門の底上げを狙います。
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いま世界では、Netflixなど動画配信サービスの競合各社がひしめき合う「プラットフォーマー戦争」が起きており、映像コンテンツの国際取引も活発化しています。そこに着目したのが、今回のJETという番組販売のプラットフォームです。

世界のバイヤーに向けてECで番組を販売


私たちが日ごろ視聴している海外製の映画やドラマ、アニメ、ドキュメンタリーの多くは、バイヤーが市場ニーズに合わせて買い付けてきたものです。目利きのバイヤーによって、ヒットが生まれることも少なくありません。

フジテレビの番販ECシステムJETは、まさにそんな世界のバイヤーたちに向けたもの。インターネット上で手軽にフジテレビが制作した番組の試し視聴から購入までを、オンライン上で完結できるシステムです。
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JETのジャンル別選択画面

JETには、全話放送が終了し、海外への番組販売が可能となったフジテレビのドラマ作品が多く並んでいます。

最新作の「監察医 朝顔」「ルパンの娘」をはじめ、日中韓で共同製作されている「コンフィデンスマンJP」、かつてアジアでも大ブームを巻き起こした「東京ラブストーリー」や「ロングバケーション」、海外でもリメイクされている「白い巨塔」など、5月17日の運用開始時点では100作品ほどがラインナップ。

今後はドラマからジャンルを広げ、バラエティ番組や「ザ・ノンフィクション」から生まれた社会派ドキュメンタリーなどを加えていくことが予定されています。

JETを担当するフジテレビ編成制作局コンテンツ事業センターコンテンツ事業部部長職の東康之氏は、JETの利用イメージについて次のように説明します。

「バイヤーはアマゾンや楽天のようなショッピングサイトを利用するような感覚で、気軽に番組を選ぶことができるようになるはずです。ショッピングサイトを利用している時にコミックを購入するつもりが、日用品に目が行ってしまうように、こうした『脱線』から予期せぬ番組との出会いがあることにも期待しています」
次ページ > JETの活用が期待されるワケ

文=長谷川朋子

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