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ドージコインを、まともに取り合わない理由はたしかにある。なんといっても、少しばかりキュートすぎやしないだろうか? あきれることに、このミームは「Comic Sans」という間の抜けたフォントまで使っている。

だが、ドージコインに懐疑的になってしまう理由については、もう少し真面目なものもある。こうした新手の仮想通貨はバブル化し、いずれはじけるかもしれない、という憶測だ。

新しい仮想通貨を運営する一部の会社は、「急づくり」で少々怪しげな感じがするし、投資の見返りとして株式を提供しているわけではない。そのかわりに投資家に提供しているのが、データ保存スペースへのアクセス権を与えるトークン、つまり「クーポン」のようなものや、新しいソーシャルメディアネットワークへの参加許可チケットだ。それはいずれも、投資家にとっては明確な価値を持たない。

では、何が起きているのか?


そうした怪しげな感じにもかかわらず、仮想通貨を扱うスタートアップは数百万ドルを調達し、なかにはプロジェクト資金として数十億ドルを得ているケースもある。問題は、ベンチャー企業のなかには、この興味深いデジタル金融の新世界にしっかりと貢献しているきちんとした会社もあれば、単なるペテンでしかない会社もあるかもしれないという点だ。

仮想通貨がこれほどホットな話題になっているいま、誰もが、「次のビットコイン」をみすみす逃したくないと考えがちだ。だからこそ、そうした怪しいベンチャーへ投資するのは性急すぎるのかもしれない。2015年にドージコインを離れた共同創設者のジャクソン・パーマー(Jackson Palmer)でさえ、仮想通貨バブルはドットコム・バブルのときと同じような、おそらくそれよりもさらに大規模な崩壊に至るだろうと警告している。

どんな展開になる?


ドットコム・バブルを覚えているだろうか? 覚えていないのなら、思い出させて差し上げよう。あれは1990年代のことだった。我らが愛するインターネットを基盤にした会社のまわりで、途方もない熱狂が発生した。インターネット関連会社が生み出すチャンスを逃してしまうのを恐れた投資家たちは、そうした会社が利益になるか否かを裏づけるデータもないのに、大慌てで投資した……そして多くのケースで、利益にはならなかった。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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