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フォーブス共同編集者

(C)IRL

米国のティーンエイジャーに人気のアプリ「IRL」が、ソフトバンクが主導したシリーズCラウンドで1億7000万ドルを調達した。IRLの評価額は11億ドルに達したという。

2年前にリリースされたこのアプリは、前回の資金調達ラウンドでFounder’s FundやGoodwater Capital、Floodgate Fundなどから約3000万ドルを調達していた。IRLは現在、月間2000万人のアクティブユーザーを抱えており、1日あたり1億件のメッセージが送信されている。

IRLの共同創業者でCEOのアブラハム・シャフィは、「IRLで何が可能か、今後10年間で何ができるかについて、この1年間で多くの答えが得られて興奮している」と述べている。

IRLの歴史は浅いが、「In Real Life」を意味する名前を持つこのアプリはすでに約3回の軌道修正を行ってきた。シャフィは当初、若者向けのカレンダーアプリとしてIRLを立ち上げた。

「若い世代はフェイスブックのイベント機能を使わない。彼らは誰も、フェイスブックを使っていない」とシャフィは話す。その後、パンデミックを受けて自宅にこもるユーザーが増えたことを受けて、IRLはオンライン空間のイベントのカレンダーアプリに変化した。そして今、IRLはアプリ内で急増したメッセージにフォーカスするために、さらなる軌道修正を加えようとしている。

シャフィは、今回の調達資金をIRLの新たなビジョンの実現に向けて注ぎたいと考えている。それは、人々が一つのアプリ内でイベントやグループを作成し、それらに関するメッセージを交換する場としてIRLを活用していくというものだ。

現状で、多くの大人たちはイベントの告知にフェイスブックを用いているが、詳細に関するやりとりはテキストメッセージやEメールなどで行われるのが一般的だ。IRLは、それらのイベントに関わる行動を1つのアプリに統合することを目指している。

このアプリは基本的に「メッセージングのプロダクト」ではあるが、イベントやグループの作成や発見のための機能が用意されており、「すべてはチャットにつながている」とシャフは話した。

収益モデルに関して、シャフィは伝統的な広告モデルを避けたいと考えている。その代わりに、何らかの形でサブスクリプションを導入することを検討中だ。

IRLは昨年1月のパイロットプログラムで、25人のインフルエンサーに有料のグループチャットを開設させていた。その結果、1000人の購読者が集まり、彼らは平均で月70ドルを支払っていた。これは有望なスタートと言える。

IRLは、インフルエンサーと収益を共有するサブスクリプションモデルや、Discordの有料プラン「Nitro」のように、アプリ上の特別なサービスや特典をユーザーに販売する事業モデルも検討している。

「人とのつながりを求める消費者のニーズは急増しており、そこに新たなチャンスが広がっている」とシャフィは話した。

編集=上田裕資

資金調達SNSアプリソフトバンク

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