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(C)Lunaz

元サッカー選手のデービッド・ベッカムが、電動化によってクラシックカーに新たな命を吹き込む英新興企業ルナズ(Lunaz)に投資したことが発表された。同社はすでに、ルーベン家やバークレー家、アレクサンダー・デラルといった大物投資家からの支援を受けている。

ルナズは2019年創業と歴史が浅い企業だが、その評判は高い。同社のコレクションには、ロールス・ロイスの1961年製ファントムVやシルバークラウド、1961年製ベントレー・コンチネンタル・フライング・スパー、ジャガーやレンジローバーのクラシックカーがある。いずれも、持続可能な高級素材を使って美しく修復され、クリーンで現代的な電気自動車(EV)として再設計・デジタル化されている。

とはいえ、これは単に虚栄心を満たすためのプロジェクトではない。エンジンはフォーミュラ1の世界チャンピオンに3度輝いたエンジニア、ジョン・ヒルトンの下で設計・調整・製造されている。今後は、大型の産業車両やトラックにも事業を拡大する予定だ。開発は新たな資金調達により第2段階に進み、まずはごみ収集車などの産業用重量物運搬車に着手する見通し。ごみ収集車は、英国や欧州連合(EU)、米国の3地域だけでも8000万台が存在する。

運行企業は車両をアップサイクリング(使わなくなったものに新たな価値を加えて生まれ変わらせること)することで、新車に置き換えるよりもコストを下げられる。ルナズによれば、地方自治体はごみ収集車を同等の新車で置き換える代わりに電動車にアップサイクルすることで、総コストを43%以上節約できる可能性がある。

ルナズ・グループは今後、3つの事業を展開する予定だ。ルナズ・デザインは、収集価値のあるクラシックカーを電気自動車へと再生・再設計・改造。ルナズ・アプライド・テクノロジーズは、特殊産業車両をアップサイクル・再設計・電動化する。ルナズ・パワートレインは、他の自動車企業やサプライヤー、独立自動車エンジニアリング企業に対し、モジュール式電動エンジンを提供する。

編集=遠藤宗生

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