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不透明さが増す自動運転業界


現在、自動運転業界では大きな変化が生じている。企業再編が加速していることに加え、ウェイモでは経営トップが交代した。また、ロボタクシーや自動運転トラック、自動配達車両がいつになったら広く普及するか、不透明さが増している。ウルタスンは、Zooxのアイシャ・エバンスCEO とウェイモの新CEOに就任したテケドラ・マワカナに次いで、自動運転業界で3人目の女性経営者となった。

トロント大学のコンピュータ・サイエンス学部教授だったウルタスンは、2017年5月にウーバーに参画し、チーフ・サイエンティストとしてトロントにある研究拠点の責任者に就任した。その際、当時ウーバーのCEOだったトラビス・カラニックはウルタスンについて、「機械知覚とAIの分野において、世界をリードする研究者の1人」と述べた。彼女は、フォーブスの「AI50(トップAI企業50社)」リストの2021年版の審査員を務めた。

「ラケルは、類まれな才能の持ち主だ。彼女は粘り強く、部下を鼓舞するリーダーで、周囲の者が才能を伸ばすよう力づけてくれる」とウーバーのダラ・コスロシャヒCEOは述べている。

「自動運転業界の最先端で革新を続けるドリームチームと、AIファーストの独自アプローチを組み合わさったことで、Waabiは次世代の自動運転技術をリードする体制が整った」と、コースラ・ベンチャーズでマネージングディレクターを務めるSven Strohbandは述べた。

業界再編が加速し、自動運転技術の開発ペースが停滞している現状について、ウルタスンは「会社を立ち上げるには絶好のタイミングだ」と話す。

「資本集約的な企業が企業再編に動くのは理に適っているが、再編が全てにおいて優れている訳ではない。悪い面の1つは、技術開発において多様なアプローチができなくなることだ。自動運転のような難解な問題を1つのアプローチで解決しようとすると、多様なアプローチで臨むことに比べて成功確率は格段に低くなってしまう」と彼女は話した。

編集=上田裕資

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