100%電動駆動でありながら、ガソリンエンジンが発電機としての機能を果たすので、電欠の不安はまったくない。簡単にいうと、エンジンのついた電気自動車と呼んでもいい。日産のランアップの中で最も売れている車種の3代目は、ガンソン車はなくなり、ハイブリッドのみで登場した。その人気の理由を探ってみた。
まず、経緯を振り返ろう。初代モデルが2005年に発売され、2012年に2代目モデルが登場した。そして、2016年には、ノートの歴史を変えることとなった電動パワートレイン「e-Power」の追加車種が登場した。そして昨年末、新開発プラットフォームで、進化したe-Powerと4WDシステムを搭載した3世代ノートが登場した。
つまり、この2代目のe-Powerを採用する3代目では、ガソリン仕様を廃止し、e-Power専用車となった。しかも、今回のモデルでe-Power仕様が初めて欧州に輸出されることになる。
さて、デザインを見てみよう。これまで直近の日産デザインとは異なって、金属から削り取ったような彫刻的なスタイリングに変身している。ヘッドライトからテールライトまで伸びる横のエッジや張り出しフェンダーの組み合わせからは、未来的なニューアンスが漂う。実は年内には登場するEVの新型「アリヤ」の外観に通ずるものがある。
発売予定の日産ARYA。NOTE e-POWERと顔つきが似ている。いずれここの企画でも紹介しよう。
内装も思い切り新しい。先代と大きくイメージが変わって、新ノートのキャビンはシックで未来的な造形になっている。触り心地の柔らかい素材が使われているし、ピアノブラックやアルミはアクセントとして採用。しかし、なんと言っても最大の特徴は、正面のメーターだ。
センターのディスプレーと地続きで、まるで大きな一画面のような作り。使いやすいし、格好いい。嬉しいことにメーターは、太陽光が当たっている部分も日影になっている部分も差異なく、見やすくなっている。バンダイナムコ社と一緒に開発した全く新しい警報音は、人の耳にやさしく、オプションの携帯用ワイヤレス充電器は便利だ。ナビとワイヤレスでカープレーが繋げるも嬉しい。
先代とは違う内装