ドナルド・トランプは先日、ビットコインがドルを脅かす「詐欺」だと発言したが、バーンは米国の投票システムが今後、「ブロックチェーン、もしくは紙の投票用紙のみ」に頼るべきだ」と述べ、ビットコインが「未来の通貨になる」と話した。
バーンは6月8日、Economic War Roomという保守系のユーチューブ番組に登場し、ビットコインとブロックチェーンが「ウォール街を改革し、世界的な富を生み出し、さらにはグーグルからユーザーに力を戻し、個人データの管理を変える可能性を秘めている」と語った。
ビットコインをはじめとする暗号通貨を支える技術であるブロックチェーンは、分散型のシステムで、資金の流れや投票などのデータを記録できる。
取引所バイナンスのCEOや、イーサリアムの共同創設者のヴィタリック・ブテリンらは、以前からブロックチェーンによって投票システムが改善できると述べてきた。しかし、昨年発表されたMITのレポートは、ブロックチェーンを使った電子投票にはセキュリティ上の懸念があり、問題を引き起こすと警告していた。
昨年末からトランプのアドバイザーを務め、2020年の大統領選の再調査を行うための非営利団体「America Project」を設立したバーンは、ブロックチェーンによって選挙の不正が防げると述べている。
「私たちの社会は、投票システムにブロックチェーンを導入するか、紙に戻る必要がある」と、バーンはユーチューブで述べた。
バーンは、自費出版した書籍で、2020年の選挙は 「ハッキングされた」との陰謀論を展開し、その結果、トランプがホワイトハウスを追われたと主張している。
トランプはバーンの陰謀論に同調していると報じられている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は今月初め、トランプが支持者らに対し、「昨年の選挙結果の集計のやり直しを進め、8月に大統領に復職する見込みだ」と述べたと伝えていた。
バーンは先月、トランプの腹心であるロジャー・ストーンや、退役将官で元国家安全保障顧問のマイケル・フリンらを招いた親トランプ集会の開催にも協力していた。