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ビジネス

2021.06.17 10:30

古い事業は脱皮できる!「高付加価値」を生む小さな大企業ベスト9


SECOND LAUNCH


タカハタ
機械屋から食品ロス解消に事業を広げたものづくり企業

大型の産業機械など、設計から加工、組み立て、運送、据え付け、メンテナンスまですべての工程を一気通貫で手がけているものづくり企業。31歳の若さで家業を継いだ現社長の3代目は、新たなビジネスとして食品産業に目を付けて、独自の豆腐自動製造装置を開発。メーカーとして装置を販売する一方で、豆腐の製造にも乗り出し、1日約12万丁を生産している。自社製品を利用したモデル工場を運営することで知見・ノウハウを蓄積し、機械製造の品質向上にもつなげている。

近年では食品ロスの社会課題解決にも注力し、独自の食材乾燥機を開発・販売。自社工場では、年間2500万円のコストをかけて処理していた廃棄おからを、乾燥おからパウダーとして再生し、食品として市場に流通させて収益化するモデルを構築している。

タカハタの業績は過去10年間で15倍に拡大し、直近の売上高は30億円を稼ぎ出している。


食材乾燥機のほかに、冷却や冷凍の技術も取り入れて、食の最適化をトータルでサポートする「MOTTAINAIエンジニアリング」事業に力を注いでいる。

REASONS FOR SELECTION
31歳の若さで家業を継いだ現社長が、食品事業という新基軸を打ち立て、さらには廃棄おからに着目して食材乾燥機を生み出すなど、社会的課題である食品ロスの解消に貢献する姿勢を評価した。



本社:香川県高松市
設立:1967年
従業員数:180人
代表:高畑洋輔

文=フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.081 2021年5月号(2021/3/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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