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(C)Wallbox

バルセロナ本拠のEV(電気自動車)と住宅用の充電ステーションを開発する企業「Wallbox(ウォールボックス)」が6月9日、SPAC(特別買収目的会社)との合併によりニューヨーク市場に上場すると発表した。

SPACのケンジントン・キャピタル・アクィジションは、他の出資元と共同でWallboxに約3億3000万ドル(約360億円)を支払って買収し、新会社をティッカーシンボルWBX で上場させる。この取引でWallboxの評価額は15億ドルとされた。出資には、Janus Henderson InvestorsやLuxor Capital、Cathay Innovation、Kensington Capital Partnersらが参加した。

元テスラのエリック・カステネダとエンリック・アスンシオンらが2015年に設立したWallboxは現在、67カ国でAC充電器やDC急速充電器を販売している。

さらにEV向けの充電器である「Quasar(クエーサー)」は、EVを充電するだけでなく、自動車のバッテリーに蓄えた電力を家庭で使用することを可能にする。

Wallbox のアスンシオンは声明で、「EVの普及が加速する中で、一般家庭などの充電インフラの拡充が求められている」と述べた。

同社の最大の出資元であるIberdrola社は先日、WallboxのSupernova急速充電器を1000台購入し、今後の5年間で家庭や企業、公道上のネットワークに15万台以上を配備する計画を発表した。

Wallboxは3大陸に9つの拠点を構えており、2015年の設立以来、10万ユニット以上の充電器を販売した。同社は現在、スペインと中国で製品を製造し、2022年には米国にも製造拠点を開設する予定だ。

ケンジントン社の会長兼CEOのジャスティン・ミロは、「Wallboxとの経営統合に興奮している。新会社のグローバルな事業計画を加速させるために、資金だけでなく我々の自動車業界での知見をシェアしていきたい」と述べた。

Wallboxのソフトウェア「My Wallbox」は、EVや充電スタンド、充電事業者との間のデータ共有を可能にしている。そのため、顧客はオフピークの時間帯にEVを充電することで、充電費用を節約することが可能だ。

編集=上田裕資

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