求職活動の人脈作り 必死だと思われないためにすべきこと

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私は、国際金融の分野で働く人から「まるで特定の目的のため人脈作りに取り組んでいるなど、ネットワーキング(人脈作り)をあからさまなものにしないにはどのようにすればよいでしょうか?」との質問を受けた。

偽りのないネットワーキング、つまり必死になっている、自分を押し付けている、何か必要なものがあるときだけ連絡が来ると相手が感じないようにする最善の方法は、何も必要ないときに連絡をすることだ。

誰かに特定の目的や隠れた意図がないのに連絡するためには、長期的な人脈作りの考え方が必要だ。定期的に連絡を取り合う習慣を構築し、その間は毎回相手に何かを頼んでばかりにならないようにすること。

このような方法で人脈構築に取り組んだことがない場合は今から実践を始めよう。今年どこかの時点で転職活動を行う可能性がある場合はなおさらだ。そうすれば、相手との関係を徐々に構築し直す時間を数カ月持てる。

求職活動に向けて最初に実践できる最も効果的なことの一つは、これまで連絡が途絶えていた人のできる限り多くと連絡を再開することだ。履歴書やリンクトインのプロフィールを使い、全ての役割やプロジェクト、活動、クラスを思い出して、経歴を一つずつたどって行こう。

少なくとも100人と連絡を再開することを目指すこと。送る文面はただのあいさつでよい。そうすれば実際に就職活動を始めた場合にも、久しぶりに連絡を取った理由はあながに何か必要だったから、ということにはならない。

ネットワーキングには多くの時間は必要ない


100人と連絡を取ろうと思っても、1日3~5人と連絡を取れば1カ月で終わる。大きな転職のためであれば、将来の人脈構築をより楽にするため1カ月投資することはできるはずだ。人との関係を正しい方法で育て、関係が育つための時間を与える間に、あなたの方では職務経歴書の更新やオンラインプロフィールの整理、会社や役割の調査に取り組むことができる。

最初の連絡は、気まずいものとは限らない


突然連絡を再開することに気まずさを感じるても、そのときは再度連絡を取り始めるだけなのであまり多くを語る必要はないと覚えておこう。相手に、楽しい春を過ごせることを願っていると述べたり、夏休みの計画はあるかを尋ねたりできる。

また、相手との共通点に関して耳にしたニュースに言及してもよい。昔のクラスメートに連絡を取っている場合、母校で開かれるイベントについて耳にしたらそれについて言及しよう。相手とリンクトインでつながっていない場合は、つながりを申請する。
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翻訳・編集=出田静

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