資格要件を満たした人材でも、面接に呼ばれない理由とは?

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職務内容記述を読んだあなたは、その仕事について良い感触を持っている。また、何時間もかけて職務経歴書を手直しし、カバーレターに何を含めるべきかについても考えている。

あなたは自分が全てうまくこなしているように感じているのに、自分が素晴らしい候補者だと分かっている求人に応募しても、受信ボックスには他の候補者に決めたというありきたりな文面のメールばかりだ。

少なくとも面接の機会が与えられているならば、それも理解できるかもしれない。しかし、応募している役割では大半の要件を満たしているのに、面接にさえ呼ばれない。

ここでは、適性のある候補者が面接に呼ばれないいくつかの理由を紹介する。絶望的だ、自分には選択肢がないと思い込む前に、ここに挙げる理由を見てみよう。

1. 自分のことを控えめに述べている


自慢している、調子に乗っていると思われることを常に心配しているようであれば、職務経歴書で自分について控えめに述べている可能性がある。

「チームと一緒に達成したことなので、私がやったというべきではないかもしれない」「これは数回しかやったことがないので、職務経歴書に書くべきではないかもしれない」などと言っている場合は、これが当てはまるかもしれない。

自分のことを控えめに宣伝していては、たとえそれが善意から出た行動でも、人材あっせん業者や人材を必要とする管理職らはあなたが経験不足だと簡単に思い込むだろう。たとえあなたに、十分な経験があったとしてもだ。

ここでの鍵は視点を変え、自分の達成事項を共有すればするほど他者はなぜあなたを面接すべきか、また最終的にはなぜあなたをその職に採用すべきなのかを理解できると気づくことだ。職務経歴書で、自分について自信を持って書くことは自慢ではない。

2. 職務経歴書で専門用語を使っている


これは企業で働く多くの人が犯す気付きづらい過ちだ。同じ会社や業界で長年働いた後に転職を考えている場合はなおさらだ。大半の人は、専門用語を特別な言葉や用語だと考えている。しかし求職活動に関しては、その会社や業界で働いていない人には理解しづらい言葉や業績、成果が全て専門用語になると私は考えている。

医療系の会社で働く財務担当者が、テック企業での財務職に転職しようととしている例を考えよう。職務経歴書に、医療業界で働く人しか理解できないような専門用語や成果が多く挙げられていたら、テック企業の採用担当者はあなたがテック業界で高い功績を残せないかもしれないと推測するだろう。たとえあなたが、成功を確信していたとしてもだ。

専門用語を使う代わりに、自分の経験や達成事項が次に求める役割とどのように連携しているかを考えよう。それから、その役割で活躍できることを明確にするような関連性のある成果を述べること。こうすれば、相手の推測に任せる必要がなくなる。
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翻訳・編集=出田静

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