アマゾンが導入の「瞑想ブース」 SNSでこき下ろされる

Photo by Matthew Horwood/Getty Images


こうした中で、話題に上っていない別の見方もある。不足部分を指摘するのはもっともな行為だが、私たちはアマゾンが従業員の生活改善を試みていることを少なくともある程度は評価するべきだ。このプログラムは万能薬というわけではなく、小さな一歩にすぎない。アマゾンは今後、この構想を試し、従業員から好評が得られるかどうか、厳しい仕事への対処に役立つかどうかを見極めることになる。

とはいえ、大富豪のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)や、競合を潰しながら市場をほぼ独占しているアマゾンを、私が擁護しているとは受け取ってほしくはない。新たなアイデアや働き方を試行錯誤する企業が増えることは歓迎すべきだ。そうした取り組みの中には関心を集めるものもある一方で、そうはならないものも多い。少なくとも状況改善を試みたことは称賛されるべきだ。

ただ文句を言うだけでは何も始まらない。アクションが必要だ。職場環境の改善に向けた一歩は、どんなものであれ支持されるべきだ。1社での試みは、他社での状況改善にもつながるのだから。

編集=遠藤宗生

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