アジアのベストバー10店に見る、コロナ禍のトレンドと選ばれる理由

「アジアのベストバー50」1位となった香港「COA」のジェイ・カン氏


No.1|COA(香港/ジェイ・カン氏)


1)テキーラやメスカルなど、アガベを原料としたスピリッツをアジアのカクテルシーンの最前線にもたらそうと、COAを開店しました。私たちの強みであり、成功の最大の理由はチームです。COAはおもてなしに焦点を当てており、誰もが楽しめる居心地がよくフレンドリーな環境で、アガベを100%使ったオーセンティックなテキーラ、メスカル、メキシコのフレーバーに触発されたカクテルなどを提供しています。



2) 店は、再利用されたインダストリアルなアクセントを備えた、居心地の良い、開放的で親密な空間です。スタッフとゲストの間のコミュニケーションや醸し出される空気感に重点を置いています。

3)コロナ禍で、すでに多くのことが変わりました。しかし、私たちは常に柔軟に状況に対応し、生き残ろうとする力のある集団だと思います。これまで、バービジネスは昔ながらの方法で成功してきましたが、今回のような不測の事態に際して、ゲストにサービスを提供するための新しい手段を見つけなければなりません。

私たちは、ゲストの玄関先にただカクテルを届けるだけでなく、より良いコミュニケーションができる、適切なEコマースプラットフォームの開発などさまざまな方法で工夫を重ねています。


続くコロナ禍で、世界ではボトル入りカクテルの開発、テイクアウトやデリバリーへの対応、そしてバーにおけるフードメニューの充実が大きなポイントとなっている。

そして、今回皆が口を揃えて唱えたのが、ホスピタリティの重要性だ。ある意味一度訪れるだけの人も少なくない海外からの客とは違い、地元客にいかにリピートしてもらうか。人と人とのコミュニケーションの本質が今、問われているようだ。

なお、「アジアのベストバー50」の日本国内ランクイン店舗は以下の通り。

3. The SG Club | 東京
9. BenFiddich | 東京
18. Bee’s Knees | 京都
27. High Five | 東京
43. Bar Trench | 東京
50. Star Bar | 東京

文=仲山 今日子

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