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フォーブス共同編集者

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フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは6月7日、自身のフェイスブックページで、2023年までの間、クリエイターが同社のプラットフォームで得た収益から手数料を徴収しないと宣言した。さらに、徴収を開始した場合でも、その料率はアップルやその他の企業が定める30%を下回ることになると説明した。

ザッカーバーグによると、フェイスブックは今後、有料のオンラインイベントや、ファンサブスクリプション、新たに始動するニュースプロダクトの収益から手数料を徴収しないという。

ザッカーバーグはさらに、間もなく公開する新たなダッシュボードで、クリエイターの収益管理をしやすくし、どの企業が彼らの収入の一部を受け取っているかを確認できるようにすると述べた。

フェイスブックは、将来の成長をクリエイターらに託そうとしており、昨年からインフルエンサーを支援するさまざまな新しい取り組みを発表してきた。

ただし、ここで課題となるのは、TikTokやスナップチャット、ユーチューブなどの競合も同様な取り組みを行っていることだ。また、フェイスブックとインスタグラムが長年、インフルエンサーを放置してきた一方で、ライバル企業はその育成に注力し、収益化の機会を与えてきたことで、彼らのプラットフォームの魅力は低下していた。

そんな中、フェイスブックはクリエイターの取り分を増やすことで、彼らを呼び戻そうとしている。昨年だけで95億ドルの利益をあげ、600億ドル(約6.6兆円)以上のキャッシュを保有するフェイスブックは、ライバル企業よりも恵まれた立場にある。フェイスブックは潤沢な資金を用いてクリエイターたちに投資を行い、それによってユーザーをつなぎとめ、広告ビジネスを維持しようと考えている。フェイスブックにとっては、今後も広告が最大の収益源であり続ける。

アップルへの反撃


一方で、フェイスブックはアップルなどのテック大手との対立に直面している。アップルは最近、フェイスブックが広告収入を得にくくなるような変更を自社のOSに導入したが、これはプライバシーをめぐるフェイスブックとアップルの間のより大きな意見の相違の一部だ。

ザッカーバーグが今回の発表を行ったのは、アップルが開発者会議のWWDCを開催する数時間前のことであり、明らかにアップルを意識したものと考えられる。彼は今回の発表で、アップルが彼らよりも強欲な企業であることを訴えようとした。

もちろん、アップルに敵意を燃やす企業はフェイスブックだけではない。先日は、アップルのアプリストアが反競争的であるとして、人気ゲーム「フォートナイト」の開発元エピック・ゲームズが訴えた裁判が終了したが、この争いもまた、ロイヤリティを巡る意見の相違から始まったものだ。

編集=上田裕資

フェイスブックAppleマーク・ザッカーバーグ

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