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2021.06.08

【6月第1週資金調達まとめ】AI・IoT活用保育支援のユニファ、40億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、6月1週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

ユニファ


調達額:40億円
調達先:DIMENSION / Minerva Growth Partners / セールスフォース・ドットコム / フューチャーベンチャーキャピタル / 博報堂DYベンチャーズ / 第一生命保険 / 鎌倉投信
備考:シリーズD / その他GLIN Impact Capital、MPower Partners、非公開の海外資産運用会社1社を含む / フューチャーベンチャーキャピタルと鎌倉投信は、創発の莟ファンドを通じて出資

IoTやAIを活用した保育支援サービス「ルクミー」シリーズを提供しているスタートアップ。

「ルクミー」シリーズには、乳幼児の午睡を見守る医療機器サービス「ルクミー午睡チェック」、子どもの写真・動画をオンライン購入できるサービス「ルクミーフォト」、折れ線グラフで体温の推移を記録できる非接触型検温装置「ルクミー体温計」などのサービスがある。

子どもの安全・保護者の安心・保育業務の負担軽減を実現し、保育現場における課題解決を通じた保育施設の社会インフラ化、そして女性活躍の推進や労働人口の増加を支援している。

2021年4月時点で、全国の保育施設における「ルクミー」シリーズのサービス導入数は計10000件を超えている。

また、ユニファの全サービスを導入した「スマート保育園」のモデル園では、月に60%以上の業務時間を削減した施設も存在する。

2021年6月には、クロスオーバーの海外機関投資家やESG・インパクト投資家等を中心に、国内外の投資家から総額40億円のシリーズDの資金調達を実施。

また、ESGをより重視した経営体制の構築・ガバナンス体制強化を目的に、新社外取締役を3名迎え入れ、監査等委員会設置会社へ移行している。

今後、「ルクミー」シリーズや新規事業に関わるプロダクト開発、さらなる顧客施設拡大に向けた営業・マーケティング施策、優秀な人材の獲得、M&A等に注力し、中長期的な成長を加速させていく方針だ。
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文=STARTUP DB

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