海外転職では必須!「カバーレター」の書き方とは

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では、次にこちらのカバーレターをご覧ください。



これは、MBA留学中にサマーインターンシップの機会を求めて、自動車向けの排気ガスセンサーを開発したスタートアップ企業に提出した書類です。

事前にPwCのMoneyTreeReportから過去の資金調達動向を確認し、同社が海外展開のフェーズに入っていること、また、排気ガスセンサーが日本市場との親和性が高いことを調べ、筆者が日本のメーカーとの連携をサポートできることをアピールポイントとして記載しました。1つ目のカバーレターと違い、具体的な貢献が明確にイメージできます。

この企業はこれまでインターン生を採用した実績はなかったものの、日本市場へ興味をもっており、まさにネットワークがないことで困っていたため社長の目に留まり、面談を経て採用につながりました。

上記2つの事例から、簡潔さと具体性が重要であることがお分かりいただけると思います。

いかにして熱意や個性をアピールするか


カバーレターは、履歴書では表現しにくい熱意や個性を文章にして伝える大きなチャンスです。

企業が求めるスキルは、募集要項にあたるJob Descriptionに記載されています。まずはJob Descriptionから、求められる素養やスキル、経験を確認しましょう。その中から自身のスキルや経験と合致するものをアピール材料として書くことをおすすめします。

このような事前の下調べや企業研究は、ストレートに熱意をアピールすることが可能です。しかし、カバーレターはあくまで興味をもってもらうための最初のきっかけに過ぎません。より熱意をアピールし、書類選考の通過率を上げるためには、やはりネットワーキングとの組み合わせが効果的です。

文=伊藤みさき 構成=竹崎孝二

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