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「Follow your Heart ─日本人が世界で勝つ方法─」

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コロナを契機に、働き方や働く環境が大きく変わってきました。海外や地方なども、転職先の候補としてより身近になったように感じます。

そこで、8年以上にわたり日本やアメリカのさまざまな多国籍企業で働いてきた筆者の経験をもとに、海外や外資系企業で働くチャンスを得るためのポイントをご紹介することにしました。

前回の「ネットワーキングの構築方法」に続き、今回のテーマは「カバーレター」についてです。私が海外転職した際に実際に送ったカバーレターを事例としてお見せしながらご紹介します。

カバーレターとは?


カバーレターとは、英文履歴書に添付して提出する書類のことで、日本でいう送付状や送り状にあたります。ただ、日本の送付状が同封書類の一覧を記載した形式的な書類であるのに対し、カバーレターは、採用担当者に興味をもってもらうためのアピール材料という位置付けです。

採用担当者は次々に応募書類を確認しなければならないため、最初に目に入るカバーレターで関心をもってもらわなければいけません。カバーレターは、良くも悪くも影響力が大きいのです。

とはいえ、最近ではメールで応募するケースも増えています。その際はメールの本文がカバーレターの役割を果たす場合もあり、必ずしもカバーレターが必要とは限りません。現に、筆者が今働いているAmazon米国本社の採用に応募した際にはカバーレターはつけませんでした。

カバーレターがアピールにつながる一方で、1人の書類審査に数10秒~1分程度しかかけられない採用担当者の立場に立つと、履歴書と重複していたり、形式的で内容に乏しいカバーレターを付けるくらいであれば、1枚の練られた履歴書の方が惹きつけられることも多々あります。履歴書の内容とのバランスや提出方法などによって、カバーレターの要否はケースバイケースであると言えるでしょう。

選考を突破するカバーレターには何が必要か


カバーレターを作成するのであれば、重要なのは「簡潔さ」と「具体性」です。

まずは、こちらのカバーレターをご覧ください。



これはアメリカの消費財メーカーに応募した際に作成したカバーレターです。この企業は、創造的で責任感や誠実さ、思いやりの心をもっている人材を求めており、私はマーケティング部門のビジネスアナリスト職に応募しました。

カバーレターには、自身がカリフォルニア大学でMBAを学んでいること、就きたいポジション、そのポジションで活かせるスキル、熱意を書いています。

結果的にこの企業には採用されなかったのですが、その原因は、応募した企業、応募職種との具体的な関連が薄く、内容面でもカバーレターの後に続く履歴書と重複していること、であったと思います。

例えば、貢献できるスキルをアピールするために、前職の総務省/石川県庁勤務時代に約半年かけて地元企業323社を訪問し、うち322社に計画書を作成してもらえた経験を書きました(Marketing Research and Business Developmentの2つ目)。振り返ると恥ずかしいのですが、そもそも企業が求めるスキルと合致しておらず、使い回しのできる内容を書いたであろうことが一目瞭然で、良い印象は与えられません。

文=伊藤みさき 構成=竹崎孝二

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