ヨーテボリ大とスタンフォード大の研究チームは、ビデオ会議が鏡と同じ効果を持つと考えている。女性は自分のデジタル化された像を見ることにより、会議で自分がどのような印象を与えているかについてより意識するようになる、というのだ。
それを示す証拠として、ズームを介した通話で自分自身の姿を見ると不安になったり、集中できなくなったりすると答えた人の割合は、男性よりも女性の方が多かった。研究チームは、自分自身を見たときの男女の反応の違いがズーム疲れの性差につながっていると指摘している。
ズーム疲れに関連していたのは、性別だけではない。内向的な人や年齢が若い人は、外向的な人や年配の人よりも疲労感が高かった。また、有色人種の人の方が白人の参加者よりも、疲労度が若干高かった。研究チームは、こうした差を説明するには研究を重ねる必要があると述べている。
自分の顔を見ることによるズーム疲れを解消するシンプルな解決策は、セルフビューの表示をオフにすることだ。ズームでは、カメラをオフにすることなく自分の映像を隠すことができる。ギャラリービューの場合は自分の枠の上にカーソルを合わせ、上部の隅に表示される3つの点をクリックし、そこから「セルフビューを非表示」を選ぶこと。