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セルゲイ・ブリン(左)とラリー・ペイジ(右、2005年撮影、Getty Images)

グーグルの共同創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、2017年以降、アルファベット株を売却しておらず、その間に株価は2倍以上も上昇したが、ここ最近、株の売却を開始したことが明るみに出た。

SEC(米国証券取引委員会)への提出書類によると、世界で8番目と9番目の富豪であるペイジとブリンは、過去1カ月間に合計約4億4800万ドル(約490億円)相当のアルファベット株を売却した。

ブリンは、5月7日から11日までの株の売却により、税引き後で約1億2200万ドルを手にしている。ペイジも5月11日から5月13日にかけて一連の売却を行った後、6月3日に、さらに4100万ドル相当の株式を売却し、今年に入り税引き後で約1億6000万ドルを手にしている。ただし、これらの売却額は、各人の純資産のごく一部でしかない。

ブリンが最後にアルファベット株を売却したのは2017年11月のことだった。また、ペイジが最後にアルファベット株を売却したのは、同年2月のことだった。フォーブスの2017年の世界の富豪ランキングで、ブリンとペイジの純資産はそれぞれ、398億ドルと407億ドルとされていた。直近の株の取引を経て、フォーブスは彼らの現在の純資産について、ブリンが992億ドル、ペイジが1024億ドルと推定している。

2人が株式の売却を再開した理由は明らかにされておらず、アルファベットの広報担当者はフォーブスのコメント要請に応じていない。ペイジとブリンは2019年12月に、それぞれアルファベットのCEOと社長のポジションを退いたが、その後も取締役会に残っている。

また、アルファベット社内における2人の議決権は、今回の株の売却後も51%以上に達しており、これは彼らが役員会で決定権を握っていることを意味する。

ペイジとブリンは、アルファベットの役職から退いて以降は、目立った活動をしてない。ブリンの資産を管理するファミリーオフィス「ベイショア・グローバル・マネジメント」は、昨年10月、シンガポールに新たな拠点を開設した。ブリンの慈善団体である「セルゲイ・ブリン・ファミリー・ファウンデーション」は、1億400万ドルを新型コロナウイルスの救援活動に寄付したと報じられている。

ペイジに関する報道は少ないが、彼は経営難に陥っている空飛ぶ自動車会社キティホークの出資者として知られている。2020年にアルファベットが米国議会で証言を求められたとき、表舞台に登場したのは現CEOのサンダー・ピチャイだった。

編集=上田裕資

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