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ブルードX / Getty Images

米国で「ブルードX」と呼ばれるセミの集団が大量発生している。17年に1度訪れる絶好の“セミ食”の機会に備え、レシピを作っている食通もいるだろうが、ちょっと待ったほうがよいかもしれない。米食品医薬品局(FDA)は2日、セミは甲殻類とよく似ているとして、魚介類アレルギーのある人は食べるのを避けるよう注意を促した。

セミと、エビやロブスターなどの甲殻類は近い関係にある。昆虫と甲殻類はどちらも節足動物であり、大昔、海中に生息していた共通の祖先から派生したと考えられている。実際、セミを食材とした料理を手がけるシェフのなかには、硬い表皮を含めて、セミの食感はエビなどの魚介類に似ていると話す人もいる。

FDAは2日午後、「これは言わなくては。魚介類アレルギーのある人はセミを食べてはいけません。こうした昆虫はエビやロブスターと近縁関係にあるからです」とツイートした。ただ、一般向けに具体的な助言は何もしていない。

米国東部では先月、ブルードXが17年ぶりに地上に現れ始めた。これらのセミはすぐに交配し、卵を産み、死ぬ。次の世代が出現するのは17年後の2038年になる。

これらのセミは人体に無害で、一部のシェフによると、おいしくて、低糖質・高タンパク質のヘルシーな食材だ。セミなどの昆虫は世界の多くの国で食されており、米国でも長年、一部の飲食店で提供されている。

とくにここ数週間は、ブルードXの大量発生をきっかけに、一部の米国人の間で昆虫食への関心が高まっていた。ワシントン・ポスト紙でもフライやスパイシーポップコーンなどのレシピが紹介されたほか、メリーランド州やオハイオ州の菓子メーカーはチョコレートでコーティングしたセミ商品を販売。コネティカット州のレストランは、生のセミ入りの味噌スープを提供している。

環境活動家のなかには、昆虫はいずれ肉の代替物になる可能性があると言う人もいる。昆虫のタンパク質は栄養価が高く、牛に比べると飼育に必要な土地ははるかに小さく、温室効果ガスの排出量もずっと少ない。

編集=江戸伸禎

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