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大坂なおみ(Photo by Jun Sato/Getty Images)

2018年の全米オープンでセリーナ・ウィリアムズを相手に劇的な勝利を収め、国際舞台に躍り出た大坂なおみ(23)はそれ以来、他の誰でもなく自分自身のルールに則って戦うアスリートであることを証明してきた。

現在開催中の全仏オープンでは、自身のメンタルヘルスを守るため、義務づけられている記者会見を拒否すると表明。1万5000ドル(約160万円)の罰金を科され、その後に大会を棄権した。

昨年8月には、警官による黒人男性ジェイコブ・ブレークの銃撃に抗議し、ウエスタン・アンド・サザン・オープンの試合への出場を見送る考えを表明。その後に開かれた全米オープンでは、同様の事件の被害者7人の名前を記したマスクを着けて試合に臨んだ。

スポーツ選手のこうした行動は、スポンサー企業を逃げ出させるようなものだ。だが、大坂の場合、そうしたことは起こりそうにない。

スポンサーは20社以上


大坂は過去12カ月に、およそ6000万ドル(約66億円)を稼いだ(うち約5500万ドルがスポンサー契約料)。前年に年収3700万ドルで自ら打ち立てた「最も稼ぐ女性アスリート」の記録を更新している。

大坂は、フォーブスが間もなく発表する男女合わせたアスリートの年間収入ランキングでも、大幅に順位を上げる見通しだ。彼女の収入は、男子テニスのスター選手、ノバク・ジョコビッチやラファエル・ナダルらを大きく上回っている。

若く、バイカルチュラル(母親は日本人、父親はハイチ系アメリカ人)の大坂は、社会正義を巡る問題について積極的に自らの見解を表明するようになる前から、スポーツマーケティングにおけるアイコンとなり得るクールさと、グローバルにアピールする魅力を持つ存在とみなされていた。

そのため、大坂のスポンサー契約は他の多くのテニス選手とは異なり、試合への出場時間が減れば契約料を減額するというような内容が含まれていない。実際のところ、ファンの一部がSNS上で大坂の決断を厳しく非難しているにもかかわらず、主要なスポンサーの多くは、彼女を支持する立場を明確にしている。

最大のスポンサーであるナイキは、早々に声明を発表。大坂を支持する考えを明らかにするとともに、メンタルヘルスに関する自らの経験を共有した彼女の勇気をたたえた。

編集=木内涼子

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