ただ、会社側にも果たすべき役割はある。アービング教授は企業へのアドバイスとして、オンラインでのオンボーディング(新人研修などのプログラム)を当たり前のものとはとらえず、人事部門の責任者が進化型のオンボーディングプログラムを立ち上げて、コロナ流行下での新規採用者が職場環境に適応する手助けをすべきだとしている。
さらにリーダーにとっては、新入社員の様子を確認することも重要だが、全ての社員、特にリモート環境で管理職に就いた社員とのコミュニケーションも大切になる。指導者の立場にいる人にとって、オフィス勤務への復帰は部下のコロナ禍での素晴らしい働きを評価し、自社の企業文化についてじっくり考える良い機会にできる。
チャトマン教授は「全員が長期に渡り職場を離れていたため、ある意味で誰もが新入社員のようで、第二の機会を与えられたようなものだ」と指摘した。