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米国のファッション関連のマーケットプレイスEtsy(エッツィー)が、Z世代に人気の英国のフリマアプリDepop(ディポップ)を16億ドル(約1750億円)で買収する。

Etsyはこれまでハンドメイドのアクセサリーや雑貨を扱うアプリとして成長を遂げてきたが、CEOのジョシュ・シルバーマンは、中古アパレル市場でのさらなる成長を目指している。

ロンドンに本拠を置くDepopの2020年の流通総額は6億5000万ドルで、売上は7000万ドルだった。今回の買収は、パンデミックで中古衣料の再販がブームになっている中で行われた。

米国では昨年、フリマアプリのPoshmarkとThredupが上場し、ヨーロッパ最大級の古着のマーケットプレイスVinted(ヴィンテッド)は先月、評価額42億ドルで3億300万ドルを調達した。

以前から中古アパレルへの注力を開始していたEtsyは、2020年に衣料品で10億ドルの売上を達成しているが、この分野をさらに拡大する計画で、今回の買収にはシナジーが見込めると述べている。パンデミックの影響で倹約志向が広まり、ファストファッションが環境に与える影響への懸念も高まる中で、若い世代は古着への関心を高めている。

Depopのユーザー数は3000万人で、その90%が26歳以下だとされている。

EtsyのシルバーマンCEOは声明で、「Z世代のためのリセールマーケットプレイスのDepopを当社のファミリーに加えることができてとても嬉しい。Depopは情熱的なコミュニティを持ち、ユニークな商品を高度に差別化して提供している」と述べた。

2011年にSimon BeckermanとMaria Ragaが設立したDepop は、若いユーザーやインフルエンサーの支持を受けて急成長を遂げ、ハッシュタグを使ってトレンドをチェックしたり、自分のショップを立ち上げる機能が人気となっている。同社は、アディダスやラルフローレンなどの有名ブランドとの取引も実現している。

「私たちのコミュニティは、古いものから新しいものを作ることで、新しいトレンドを確立している」と、Depopの共同創業者のRagaは述べた。

今回の買収は、英国のテックシーンにとっては朗報だが、欧州のスタートアップが、独力で世界を目指すのではなく、米国の大手の傘下に入ることについての議論を深めることになりそうだ。

今回の買収は、Estyにとってこれまでで最大の買収となった。アメリカン・エキスプレスの元幹部であるシルバーマンは、かつて手作りのキャンドルを販売するアプリだったEtsyを、Eコマース大手に成長させた。

Etsyの株価は先月は市場の逆風を受けて約10%下落した。しかし、パンデミックの開始時に30ドル台に落ち込んだ株価は現在、170ドル台にまで急上昇している。

編集=上田裕資

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