X JapanのYoshiki、音楽関係者のメンタルヘルス支援で米慈善団体と協力


すべての関係者を支援


ミュージシャンであると同時に、うつ病を理解しているYoshikiは、こうした状況の中、音楽関係者への支援にさらに力を入れている。彼は無力さを感じたとき、痛みを自分の内側に向け始めてしまったとき、人を助けることが自分の気持ちを晴らしてくれることを、幼いころに学んだという。

Yoshikiはミュージケアーズが立ち上げた「COVID-19救済基金」に、Yoshiki Foundation Americaを通じて10万ドル(約1100万円)を寄付している。この救済基金はこれまでに、合わせて3万3000人以上の音楽関係者に、総額2500万ドル以上を提供してきた。

また、これまで自殺について表立って語ることがあまりなかったYoshikiだが、今後はミュージケアーズとの協力によって年に一度開催するパネルディスカッションに参加する予定だという。自殺が家族に与える負担についても、話し合いたい考えだとしている。

Yoshikiは幼いころ、母から父は心臓発作で亡くなったと教えられていた。だが、実際に起きたのは、何か別のことではないかと疑っていたという。数年後、親戚同士の話から、父の死に関する真実を知ったという彼は、多くの疑問を抱えて育った。父の自殺は母や弟、そして彼自身に、多大な影響を及ぼしたと明かしている。

Yoshikiは音楽業界に携わるより多くの人が、安心してメンタルヘルスへの支援を求めることができるようになればと願っている。自らが過去の経験について語り、助成金を通じて援へのアクセスを提供するのは、そのためだ。

編集=木内涼子

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