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起業家たちの「頭の中」


謙虚さが「運」を呼び寄せる


「Sensitivity(感度)」によって「高い志」を立て、「周到に準備すること」と「Perseverance(継続的な忍耐心)」で志を成し遂げていくということですね。

あと必要な素養があるとすると、「運がいいこと」でしょうね。これは精神的なものになってしまうけれど、巡り合わせがぴたっとハマる、時代の波に合う、といった運を呼び込める人がいるものです。

──運を呼び込む秘訣はなにかあるのでしょうか?

運がいい人の共通項は「たくさんの人にサポートされる人」であることです。たくさんの人にサポートされるには、心が綺麗であること、謙虚であること、人の話を傾聴できること。

起業家で割と多いのは、自分のことばかり話して相手の話を聞かない人。それでは良いプレゼンテーターとはいえません。自分のことより相手のこと。相手が何を求めているかを相手の立場になって考えられる謙虚な心がある人が、たくさんの人にサポートされ、ひいては運を呼び寄せることができると思います。


千本氏が考える「起業家の素養」5つ

1.「Sensitivity(感度)」が高い。鳥瞰をもって時代の大きな流れを見る。
2.「高い志」を持つ。実行する。
3.「周到に準備する」。「慎重さと勇敢さ」という、両極の素養を兼ね備えている。
4.「Perseverance(継続的な忍耐心)」でしつこく継続する。
5.「運がいい」。運をよびよせる、綺麗な心、謙虚さ、傾聴する姿勢を持つ。


大きな事業を創るには


オフィス街
Getty Images

──小さくまとまるのではなく、大きな組織・事業を創るために必要なことはなんでしょうか?


「高い目標を私心なく持つこと」と「成功の確信を持つこと」です。小さな目標は、小さな結果しか生みません。高い目標を持つこと、多くの人に感謝されるような構想を描くことが、結果的に大きな事業を創ります。合わせて、「この人についていったら絶対に成功する」と思わせるくらい、起業家自身が高い確信を持っていることも重要です。

私が第二電電(現KDDI)を始めたときも、30数万人もの社員を抱える電電公社に対して、たった数人で対抗するなんてあり得ないと、周囲はみな反対しました。

そんな中でも、私は「120%成功する」と確信していました。なぜならアメリカやヨーロッパに比べると、同じシステムを使っているにも関わらず、電電公社の電話料金は圧倒的に高かったからです。ここには大きな社会的矛盾が存在していました。

そしてその矛盾を解決し、500円かかっていた電話料金が30円になれば、多くの人が喜ぶに違いない。通信というのは社会のインフラであり、これを改善することは社会をよくすることだという確信がありました。

「高い目標を私心なく持つこと」と「成功の確信を持つこと」。

これが大きな事業を創る大前提です。

文=伊藤紀行 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc.  編集=露原直人

起業家日本経済
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