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2021年の新作モデルとして登場した「ルミノール マリーナ eスティール」は、パネライのアイコンであるルミノール マリーナをエシカルなeスティール素材でつくったもの。時計の総重量の58.4%に相当する89gがリサイクル素材だ。

「素材はパネライの研究開発部門であるLaboratorio di Idee(アイデアの工房)にて厳格にチェックをしており、品質には絶対に自信をもっています。コスト面ではリサイクル素材のほうが高くなってしまうのですが、付加価値としてこういった取り組みを行うのではなく、リサイクル素材を使うというプロセスを提示することに意義があると信じています」

その言葉を裏付けるように、ルミノール マリーナ eスティールは、一見すると通常モデルとの違いはわからない。


ケース素材などにeスティール™を使用する「ルミノール マリーナ eスティール」。グラデーションダイヤルも特徴で、バリエーションはブループロフォンド、グリジオロッチャ、ヴェルデスメラルドの3種。ダイヤルと同系色のテキスタイルストラップもリサイクル素材を使用。各1,056,000円(10月発売予定)

ダイヤルカラーはグラデーション仕上げの特別仕様だが、時計全体のデザインは王道の人気モデルをベースにしており、ダイヤルの6時位置とアイコニックなリュウズプロテクターに入ったeSteelの表示だけが、リサイクル素材であることを語る。

しかしこのさりげなさは、こういった取り組みを普通にしたいという意思表示なのだ。

さらにリサイクルベース素材を過去最高の割合となる98.6%も使用するコンセプトウォッチ「サブマーシブル eLAB-ID」も誕生。こちらはケースやダイヤル、リュウズプロテクターにリサイクルチタン合金のEcoチタンを使用し、文字盤や針に使われる夜光塗料スーパールミノヴァも100%リサイクル。

さらにはムーブメントの心臓部である脱進機に用いるシリコン素材も、原材料廃棄物を再利用する。こういった特別なプロセスのために、SIGATECやNOVO CRISTALといったスイスの小規模メーカーとパートナーシップを結んで、新技術に開発を進めた。


パネライはケースなども自社製造するマニュファクチュールブランドなので、新素材などを積極的に取り入れることができる。

text and edit by Tetsuo Shinoda

パネライ

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