米国の暗号通貨取引所コインベースは6月1日、ドージコインを、指値注文などの高度な注文が設定できるプロ向け取引所のCoinbase Proに上場したと発表した。一種のジョークとして生まれたドージコインが、世界最大級の取引所で採用されたのは大きな進展と言える。

コインベースは公式ブログで、取引がサポートされている地域でCoinbase Proへのドージコインのインバウンド送金の受け入れを、直ちに開始すると述べた。その後、十分な流動性を確認した上で、3日の午前9時(西海岸時刻)に取引を開始するという。

同社はドージコインの導入を慎重に行い、まずPost-Only 注文のみを受け入れた後、Limit-Only 注文の受け入れを開始し、フルトレーディングに移行する。コインベースは「健全で秩序ある市場」の基準が満たされた場合にのみ、各フェーズのロールアウトを進めていくという。

コインベースは、初心者向けの取引所のCoinbase.comも運営しているが、ドージコインは現段階ではCoinbase.comやモバイルアプリでは取引できない。「サポートが追加された場合は、別途アナウンスする」と同社は述べた。

コインベースCEOのブライアン・アームストロングは、5月15日の投資家向け電話会議で、ドージコインの提供開始を予告していた。「クリプトエコノミーにおいては、多くの新たな資産が作られいる。その一つが最近注目を集めるドージだ」と彼は述べていた。

2013年に登場したドージコインは当初、ビットコインのような主流の暗号通貨に代わるジョーク的な位置づけだったが、今回のコインベースへの上場を機に、ますます勢いを増している。

イーロン・マスクは、「ドージの父」を自称しており、個人的な投資やインターネットでのプロモーションを通じ、繰り返しこのコインの価格を高騰させてきた。コインベースへの上場と、マスクが「ドージの開発者と協力してシステムの取引効率を向上させる」と発表したことが重なり、ドージの価格は20%も急上昇していた。

6月1日の午後時点のドージコインの時価総額は、436.8億ドル(約4.7兆円)で、暗号通貨の中で7位となっている。ドージの価格は過去24時間で5%以上上昇し、現在は0.34ドル付近となっている。一方で、ビットコインとイーサリアムは5月31日以降に値を下げている。

編集=上田裕資

PICK UP

あなたにおすすめ