こうした現実を踏まえて、以下の2つのポイントを心に留めておくいいかもしれません。
まずは、自分でコントロールできることに集中することです。
私の場合、自分自身のパフォーマンスがベストな状態になりやすい時間や場所を可能な限り選んでミーティングを設定するようにしています。これは私がプレゼンする側であっても、聴く側であっても同じです。
また、十分な睡眠や適度な運動、自分の体に合った食習慣を意識すること、自分の精神状態の変動を把握しておくことも、パフォーマンスの最適化に非常に役立ちます。適切な事前準備も、結果に大きく貢献するでしょう。これらは全て、自分自身でコントロールできることです。
2つ目は、全てをコントロールすることは不可能だと理解し、受け入れることです。
世の中には、自分に全く原因がないにもかかわらず、結果に影響してしまう可能性のあることがたくさんあります。
例えば、相手が前日の夜によく眠れなかったとか、身内に急な不幸があった場合などです。「人は誰もが、あなたの知る由もない問題を抱え、戦っている」という格言があります。
相手に共感し、親切であること、そして理想通りにいかなくても自分自身を責めすぎないことが大切なのです。
全部を自分の力でコントロールすることはできないので、できることだけに集中するのがポイントです。
常にベストな状態で本番に挑み、もしうまくいかなかったとしても、あまり思い悩まないようにしましょう。いつまでも過去を引きずってしまっては、 未来に集中しにくくなってしまいますから。
連載:VCのインサイト
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