大坂なおみの「会見拒否」、新旧トップ選手や姉がコメント

大坂なおみ(Mustafa Yalcin/Anadolu Agency via Getty Images)


他の選手たちの意見は──?


全仏オープンで13回優勝しているラファエル・ナダル(スペイン)と、現在の女子の世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)は、ともに大坂とは異なる見解を示している。

ナダルは、「アスリートとしての大阪も、彼女の個性も尊重する」としつつ、「……スポーツをする者として、私たちは質問を受け、答えようとする準備を整えておく必要があるのではないだろうか」と発言。

世界中で高い知名度と人気を得ている選手たちがそうした立場にあるのは、各地で行われる試合の開催地に出向き、ニュースや選手たちの成績について伝えてくれる人たちがいるからではないか、との考えだ。

一方、バーティは、記者会見に応じることもプロのテニスプレーヤーとしての自らの「仕事の一部」だと考えているという。

「もちろん、記者会見がつらいときはある。それでも、私にはそれほど嫌なものではない。質問に答えることにも、記者たちに対して完璧に正直であることにも、問題を持ったことはない」

そのほかグランドスラムのシングルスで18勝を誇るマルチナ・ナブラチロワ(チェコ)は、これは大坂の「メンタル・ヘルス」というよりも、「メンタル」の問題だと指摘。次のように述べている。

「彼女は(4大大会で)4回優勝しているテニスプレーヤーであり、プロだ。契約に署名して、出場している。つまり、別の日にすでに回答しているのと同じ質問を繰り返されたら、ただ『別の質問をして』と言えばいい。折り合いをつけていく必要がある。……毅然とした態度を取らなければならない」

編集=木内涼子

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