仕事に関連した新しい領域、迅速に学ぶための5つのステップ

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成功を収める組織とは、絶えず移り変わる世界で、新しい状況に順応できる組織だ。そして、組織にこうした順応力があるか否かは、働く者たちが新しい情報を迅速かつ十分に学ぼうとする積極性と能力を備えているかによって決まってくる。

新しい知識をすばやくマスターできる能力があることは、組織の長期的成功に貢献できることを示しており、自分には変化のなかで組織を率いていけるだけの力があることを示す必要がある。以下では、仕事に関連した新しい領域について迅速に学ぶ5つのステップを紹介しよう。

1.自分自身のリサーチを行う

新しいトピックに出会ったら、まずはできる限り自力で学ぶことを勧めたい。そのテーマを扱った、信頼に足る記事やウェビナーを検索して探してみよう。徹底して理解できるよう努力すること。

2.学んでいる情報について問いを持とう

ある程度の基礎知識が身に着いたら、欠落している情報を埋めるため、自らに問いかけてみよう。学んでいる領域が一般的に見ても新しい場合は、以下のような問いかけが出てくるだろう。「この理論はどういう場で用いられているのか」「この変化の原動力となっている目的は何か」「この変化を突き動かしている、より大きな社会的推進力はあるか」「このプロセスは実際にはどのように動いているのか」

リサーチを進めながら、読んだ情報についてじっくり検討しよう。そうすれば、ほかに調べるべきことが見えてくる。

3.チーム内の同僚や仲間に問いかけ、この情報がチームの仕事にどう応用できるかを理解する

テーマにしているトピックについて、同僚や仲間から情報を得ることを始めよう。その領域が、自分の仕事に直接的にはどう影響するかについて学ぼう。ある領域をめぐるすべての側面が、自分の仕事に重大な意味を持つわけではない。自分の仕事に欠かせない点に集中して、そこを深く掘り下げていくべきだ。

4.組織内のほかのチームにも問いかけを行い、より広い影響を理解する

優れたプロフェッショナルになるためには、自分の所属するチームだけでなく、ビジネス全体を視野に入れて、新しい領域がどう作用するのかを把握する必要がある。他部署の人の力を借りながら、会社全体に及ぶ影響を理解しよう。

自分の業務を遂行するうえでは、すべてをマスターする必要はないかもしれない。しかし、広範な影響を頭に入れることで、組織に対するその領域の全体的な重要性がつかみやすくなる。

5.専門家に接触し、知識に磨きをかける

新しい領域の基礎知識を一通り学んだら、その道の専門家に接触することを検討してみよう。たとえば、リサーチ中に読んだ記事を執筆した教授や、報道番組で解説していた有識者、同僚から勧められた業界リーダーといった人々だ。

身に着けた知識をもとに、自分が最も知りたい疑問に答えてくれそうな専門家を探し出し、その領域の細かな部分についても理解を深めよう。

未知の領域について学ぶ際には、自分でリサーチし、得た情報をしっかり分析すること。それから、そのテーマについてさらに理解するために、同僚や専門家の力を借りること。新しい概念を十分に把握するには、自分自身で精査することと、他者との積極的関わりの両方が必要なのだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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