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2021.06.01

【5月第4週資金調達まとめ】ラグジュアリー日本酒ブランドのClear、12億9500万円調達


エクレクト


調達額:2億3000万円
調達先:広島銀行 / 日本政策金融公庫
備考:融資による調達

クラウドベースのカスタマーサービスソフトウェア「Zendesk」の導入支援を行うスタートアップ。

「Zendesk」は米国の企業が展開しているクラウドベースのカスタマーサービスソフトウェアサービスであり、2021年5月時点で世界で17万社が利用している。

同サービスのマスターパートナーとして、導入支援やデータ移行、各種関連アプリケーションの開発、既存システムとの連携などをワンストップで提供している。

2021年5月、日本政策金融公庫と広島銀行からの融資により、2億3000万円の資金調達を実施。

今回の調達を通じて、分散型オフィスの実現、新型コロナウイルスの影響を契機とした本社機能の見直し及び西日本地区での一層のビジネス拡大を目指す。

そのため実質的本社となる西日本本社を広島に開設し、従業員の新規採用も積極的に進めることで、事業拡大・採用の強化を推進する方針だ。

有機米デザイン


調達額:2億円
調達先:TDK
備考:シリーズA

有機農業のハードルを低減するハード開発に取り組むスタートアップ。

同社は、水稲の有機栽培における大きな課題である除草工数削減のための無人田んぼ除草ロボットや、その他機器の開発などに挑戦し、有機農業の生産性向上を目指している。

また研究開発においては、東京農工大学を始めとする多くの協働機関(東北、北陸を中心に拡大)とのオープンイノベーションな体制を構築しながら事業を進めている。

2021年5月には、TDKを引受先として第三者割当増資を実施し、2億円を調達した。

今回の増資により、資本金等の合計は3億1626万円(うち資本準備金1億3908万円)となった。

TDKと開発面でも連携し、自動抑草ロボのバッテリーの充放電の効率化や量産技術でサポートをうける他、秋田エリアでの実証実験でも連携していく予定だ。抑草ロボの数年以内の実用化・事業化に向けて開発を加速させ、農業者の課題解決及び有機米市場の拡大に寄与してく方針だ。

Pyrenee


調達額:2億円
調達先:フューチャーベンチャーキャピタル / 出井伸之 / 菊池製作所
備考:その他、複数の投資家を含む

自動車事故削減を目指したドライバー用AIアシスタント「Pyrenee Drive(ピレニードライブ)」を開発するスタートアップ。

「Pyrenee Drive」は、既存の車に付けられるAIドライバーアシスタント。搭載したAIが道路状況の認識と危険予測を絶えず行い、事故の可能性を感知した場合に素早く音声と画面表示でドライバーに危険を知らせることで、事故の回避をアシストする。

今後は、独自の音声アシスタントやドライブレコーダー、ナビゲーション、音楽再生、通話なども行える仕様になる予定。

発売後も、全ユーザーが体験した危機状況の映像やデータをクラウドに集めてAIの追加学習を続け、学習を重ねるごとに予測精度と予測速度を上げることができる。

2021年5月にはフューチャーベンチャーキャピタル、菊池製作所、出井伸之氏および複数の投資家を引受先とする総額2億円の増資を実施。

調達した資金は「Pyrenee Drive」を成長させる為のソフトウェアとハードウエアの開発に充てる予定だ。

文=STARTUP DB

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