コンシューマー・リポートは、除外の理由として、自動緊急ブレーキなどの安全機能の一部が一時的に失われたことを挙げた。
テスラは今週、北米で販売されるモデル3とモデルYについて、レーダーを廃止し、Tesla Visionと呼ばれるカメラベースの機械学習ソフトウェアに依存するシステムに移行すると発表した。これらの車両は、一時的に主要な安全機能が制限されることになり、潜在的に危険であるとの非難を浴びている。
テスラは公式サイトで、新たなテクノロジーの導入を完了するまでの間、オートステアリングやスマート・サモン、緊急時の車線逸脱防止機能などの機能が「一時的に制限または非アクティブ」になる可能性を示唆した。しかし、同社は今後のソフトウェア・アップデートで機能が回復すると述べている。
このニュースを受けて、NHTSA(米国道路交通安全局)は、これらのモデルが主要な安全機能を持たないものである可能性があると警告した。さらに、IIHS(米国道路安全保険協会)も26日、4月27日以降に生産されたモデル3を、Top Safety Pick+リストから除外する計画を明らかにした。
テスラのモデル SとモデルXは今回の仕様変更の影響を受けないが、同社はこれらの車両にも最終的にTesla Visionを採用する予定だと述べている。これらのモデルは、北米以外で販売されているテスラ車と並んで「Tesla Visionへの移行が適切であると判断されるまでの期間、引き続きレーダーが装備される」とテスラは述べている。