ビジネス

2021.05.28 11:30

世界のスマートウォッチ市場、アップルが33.5%で首位を維持


ヘルスケア分野での市場拡大


スマートウォッチ市場は、アップルやサムスン、グーグルなどの巨大企業にとって重要な市場だが、この分野で見込めるのは単にデバイスの利益だけではない。カウンターポイントの副社長のニール・シャーは、「この分野で勢力を拡大すれば、民生用医療機器の普及に伴う市場の拡大の中で、顧客を自社のエコシステムに囲い込める」と述べている。

「ウェアラブルデバイスと、それに付随するサービスは、アップル、グーグル、フェイスブック、アマゾンなどの大手が、ヘルスケア、医薬品、保険などの分野に進出する際に、重要な意味を持つようになる」とシャーは指摘した。

今後の成長が見込める分野には、ウェアラブルデバイスのデータで構築された健康プロファイルに基づくマーケティングや、それに紐づく医薬品やヘルスケアソリューション、Apple Fitness+などのサービスが含まれている。

さらに、手首にデバイスを取り付けることは、目や体全体にテクノロジーを追加することの先駆けとなっていく。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)のヘッドセットは、大手テクノロジー企業がこぞって開発を進めている。

編集=上田裕資

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