ちょっとだけ、お金のことを考えると見えるもの。「避けられぬリスク」と「人生の楽しみ」

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豊かな人生を送るため、人は自身のキャリアをどう考えていけば良いのでしょうか。

その一つの方法として、自分に合った「お金の捉え方」を元にヒントをお伝えする本連載。前回の記事では、ライフプランとキャリア設計の密接な関係性を紐解きました。

ライフプランを見える化することで、将来の大きなイベント=ゴールが明確になる。ゴール達成のために人生のKPIを置けば、転職を含めて的確な意思決定が可能になる、ということをお伝えしました。

さて第2回目となる今回は、自分に合った「お金の捉え方」を考える最初のステップとして「これからの人生で“あなた”が使うお金」について一緒に考えていきましょう。

前回の記事はこちら


普通に生きていたら、30年後なんて考えられない


まずは今後の人生においてやりたいこと、やらなければいけないことを考えてみましょう。

やりたいこととは、旅行や勉強など。やらなければいけないことは、毎日の生活、子どもの教育や、親の介護など。

将来を考える、それは「人生を俯瞰して見る」ことでもあります。目の前の仕事に夢中になればなるほど、遠い将来のことは頭の片隅で放っておいてしまいがちですよね。

そんなとき「将来」として見えているのは、1カ月後や、半年後くらい。子どもがいれば、学業の節目となる入学や卒業のタイミング程度ではないでしょうか。

30〜40年先の将来を意識して日々生活することなど、まずありません。実際に、私もお金の捉え方が変わるまではそうでした。

しかし将来に仮説を立て、自分なりのゴールイメージを持つ。これによって具体的な将来像が、頭の片隅ではなく意識しやすい場所に戻ってくるのです。大局観を持った状態で生活すると良い理由は、2つあります。

・人生の目標と目先の楽しみがみつかる
・人生の危機に気がつく

それぞれについてお話しします。

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文=立川健悟

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