ビルボードによると、ロドリゴはデビュー以来、3枚のシングルを連続でHot 100のトップ10に送り込んでキャリアをスタートさせた史上初のアーティストだという。
Good 4 Uは、4月に8位を獲得した「Deja Vu」や、1月に1位を獲得し8週間にわたりトップを維持した「Drivers License」と並ぶロドリゴの代表作となっている。これらの曲はすべて5月21日にリリースされたデビューアルバム「Sour」に収録されており、ビルボードによるとこれも史上初のことという。
「Sour」はアルバムチャートのBillboard 200にはまだ登場しておらず、アルバムがチャートに登場する前に2曲のシングルをNo.1に送り込んだ史上初のデビューアルバムとなっている。
ビルボードによると、「Good 4 U」の5月23日までの1週間の米国内でのストリーミング回数は4320万回に達していた。また、ラジオでのオンエア回数は380万回、ダウンロード回数は1万2000回以上とされている。ビルボードはこれらの要素をすべて考慮に入れてHot 100チャートを作成している。
2003年生まれのロドリゴは、ディズニー・チャンネルの番組「Bizaardvark(邦題:やりすぎ配信! ビザードバーク)」やDisney+のシリーズ「High School Musical:The Musical:The Series(ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル)」での演技で知られるようになった。
しかし、彼女の名声をかつてないレベルに押し上げたのは音楽だった。1月8日にリリースされた「Drivers License」は、わずか数日間でSpotifyのストリーミング記録を塗り替え、世界で10億回再生を突破した。
彼女は自身の音楽的バックグラウンドとして、テイラー・スウィフトやニュージーランド出身のシンガーソングライターのロード、そして「トワイライト」のサウンドトラックを挙げている。音楽評論家のクレイグ・ジェンキンスはVultureに寄稿したコラムで、彼女のアルバムのサウンドは「ここ10年のポップミュージックの発展とそれに隣接する出来事をスマートに配置したものだ」と述べた。
ジェンキンズはさらに、このアルバムが成功したのは、テイラー・スウィフトの楽曲の定番でもある「うまくいかなくなるまでの間は、うまくいっていた恋愛関係」を題材としたからだと述べている。