人気トーク番組「レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア」の収録の様子(Photo by Scott Kowalchyk/CBS via Getty Images)

米CBSは、人気トーク番組「レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア」の収録を6月14日以降、新型コロナウイルスのワクチン接種を完全に済ませた観客と共に行うことを決定した。

米国では、フルキャパシティでイベントを開催するため、観客にワクチン接種の証明書の提示を求めるライブイベントが増えている。CBSも収録に参加するすべての観客に証明書の提示を要求し、マスクの着用は任意とする。

人気司会者のスティーブン・コルベアの番組は、2020年3月から観客なしで収録を行っており、現在はニューヨークのエド・サリバン・ビルディングの臨時の小さなスタジオで収録されている。他の深夜番組も観客なし、あるいは限られた人数の観客を集めて収録されている。

NBCのトーク番組「トゥナイト・ショー・ウィズ・ジミー・ファロン」も、6月にワクチン接種の証明書の提示を義務付けた上で、観客を入れた収録を再開するとDeadlineは報じた。

今回のCBSの発表は、「サタデー・ナイト・ライブ」が先週土曜日にパンデミックが始まって以来初めて、満員の観客を入れて生中継されたのに続くものだ。当日の司会を務めた「クイーンズ・ギャンビット」で注目の女優、アニャ・テイラー=ジョイは、観客全員がワクチンを接種していると述べていた。

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は先週、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールが、6月19日に開催されるトライベッカ映画祭のクロージングナイトで、ワクチンを接種済みの観客を迎えて再開されると発表した。

さらに、6月27日に開催される米国最大のブラックミュージックの祭典「BETアワード」も、すべての観客にワクチン接種を義務付ける。オーガナイザーは、この取り組みを通じ、黒人の間でのワクチン接種率を高めたいと述べている。

一方で、スポーツ関連の多くの会場は、すべての観客にワクチン接種を義務付けるのではなく、座席をワクチン接種済みと未接種のセクションに分けることを発表している。

米国ではワクチン接種率の上昇が、ライブイベントの再開への道を開いている。しかし、社会が日常を取り戻すために、幅広い分野で証明書の提示を求めることについては、賛否両論がある。

共和党が優勢な複数の州では、接種証明の要求はプライバシーの侵害であるとして、ワクチンパスポートを禁止する動きが起きている。また、接種を拒否する人々の間で、偽の接種証明書を購入する動きも拡大中だ。

しかし、ライブ会場だけでなく、多くの大学やクルーズ船などの観光分野でも接種の証明書を求める動きは拡大している。

編集=上田裕資

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