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2021.05.30 18:00

時代を読む、東京ホテルストーリーNo.9「K5」

最上4階にある「Junior Suite」(43平方メートル)は4.5mの高い天井が開放的。この4階にはJunior Suite とLoft Floor。


ホテル名「K5」の意味は「兜町第5平和ビル」からKABUTO(兜)のKと、第5の5を組み合わせたもの。
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建物内を複合型とし「マイクロ・コンプレックス」を推進。2階から4階には「HOTEL K5」の客室、1階の飲食フロアには人気レストラン「KABI」の流れを汲む新店舗「caveman(ケイヴマン)」が開業し、滞在客の朝食も含め食事を提供。


客室階のコリドールと客室のエントランスのひとつ。窓際の明るい通路とタイルのクラシカルな印象がアンティークを想わせる。

同フロアには話題のコーヒーショップ「SWITCH COFFEE TOKYO」が隣り合っている。田中開さんと野村空人さんがプロデュースするバー「青淵(アオ)」も出店した。
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さらに地下1階にはビアホールがあり、ニューヨークのクラフトビールブランド「ブルックリン・ブルワリー」のフラッグシップ店「B(ビー)」(現在はコロナ禍で休業中)が開業した。ホテルも店舗も、今までに日本には見られなかった斬新な展開となった。


最上4階の「K5 Room Loft」(43平方メートル)は天井が高く開放的。ベッドエリアは藍色と白のバイカラーに染められたカーテンを閉めると安心感のある寝室に早変わり。どの部屋も藍染めカーテン、和紙遣いのランプ、Natural Foundationの自然派バスアメニティなどこだわりがある。


同じ「K5 Room Loft」の客室。リビングにはオリジナルの家具を設え、バスルームも広り。音楽はLPレコードとプレイヤーを設置。

客室は全20室。20〜80平方メートルの客室はそれぞれに同じものは無く、「都市における自然との共存」をテーマに“Returning to the Nature(自然に帰る)と謳う。客室内には確かに植物が多く配され、木、和紙、石、ガラスなど天然素材が使われている。


植物園のように緑に包まれているCoffee Stand「SWITCH COFFEE」、と奥にレストラン「CAVEMAN」がある。

特に最上4階の部屋はいずれも天井が高く開放感があるのも快適だ。インテリアデザイン、プロダクトデザインは、ストックホルムを拠点として活躍する、3名の建築家パートナーシップ「CLAESSON KOIVISTO RUNE」率いるデザインチームが担当している。

国内を俯瞰すると、大手も外資系も、「K5」のような個人のブティック系ホテルでもトップを先導するのは若者たちだ。彼らは鋭い感性と日本人の持つ美学を駆使し、独自の‘メイド・イン・ジャパン’のホテル文化も先導し、筋の通ったクオリティを求め始めている。


ライブラリー機能のあるBar「Ao」も1階に。総監役だった第一国立銀行、設立した東京株式取引所が近い兜町に住んだ渋沢栄一に因み国際的な視野で本棚を構成。オリジナルカクテルもお茶や漢方にフォーカス。


K5
東京都中央区日本橋兜町3−5
https://k5-tokyo.com/

文=せきねきょうこ

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