4. 全て事前に計画されていなければならない
私の顧客の多くは、1日目から全てを理解していなければならないと思い込んでいる。人生は旅と同じで、これはキャリアチェンジにも当てはまる。
キング牧師の言葉で私が気に入っているものの一つに「階段全体を見る必要はない。ただ最初の一段を登ること」というものがある。階段全体を見ようとすると私たちは無力になり、すぐ旅の道のりに圧倒されてしまう。その代わり、大きな目標を達成可能な小さなものに分割しよう。
オンライン講座を受けたり、関心がある分野で働く人に密着してその仕事ぶりを観察したりすること。入社を考えている企業で働く人と知り合ったり、仕事をすぐ辞めずに済む方法でアイデアを試してみたりしよう。小さなステップを踏むことで、求めている明確さが得られるはずだ。
5. 収入が減る
非常に多い思い込みの一つに、キャリアを変えると給料が減るというものがある。職業によってはこれが当てはまる場合もあるが、絶対にそうだというわけではない。
『In Search of Work-Life Balance(ワークライフバランスを求めて)』の著者ラッセル・クレイトンは、新たな仕事に就けば給料が減ることを心配している場合、予想給与で試しに生活してみることを勧めている。
「どれくらい稼げるかを予想し、2~4カ月その給料で生活しよう」とクレイトン。「予想収入よりも少ない額で生活すればなおよい。そうすれば、新たなキャリアに転向したら収入の観点ではどのような生活になるのかを現実的に想像できる」
また、節約できる場所を特定するため、大きな支出源となっているカテゴリーを見てみよう。さらに、長期的に見て金の節約になる他の分野を考える必要もあるだろう。
新たなキャリアでは、毎日の長時間通勤をなくせるだろうか? 在宅勤務ができることで、育児のための支出を節約できるかもしれない。キャリアを変える上でトレーニングや教育に投資が必要な場合もあるかもしれないが、後で投資を回収できる場合は問題ない。
キャリアパスがきれいな一直線を描くことはまれだ。最終目的地に着くためには、後ろに戻ったり横道にそれたりすることが必要な場合もある。
あなたには、好きな仕事ができることにわくわくした気持ちで毎日目覚める資格がある。キャリアを変えることは簡単ではない。そうでなければ誰もがやっているだろう。しかし、キャリアチェンジは確実になし得ることだ。