キャリアチェンジにまつわる5つの迷信

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あなたの仕事は自分がすべきと感じていることだろうか、それともやりたいと思っていることだろうか? この質問は頻繁に自問すべきものだ。

平均的な従業員は、人生のうち約8万時間を仕事に費やす。このため間違ったキャリアを選んでいる人は、全く興味さえないこと、さらには嫌でたまらない仕事に数万時間もの時間をささげているかもしれない。

あなたが仕事を変えようと思ったことはあるが行き詰まった場合、それはあなただけではない。ここではあなたの障壁となっているかもしれないキャリアチェンジにまつわる大きな5つの迷信を紹介する。

1. 年を取り過ぎている

キャリアを変える上で遅過ぎることは決してない。大きな成功を収めた多くの人は、実は30歳を迎えた後にキャリアを変えている。

ジェフ・ベゾスがその一例だ。彼は米ウォール街で高給取りの仕事を務め、複数の金融企業で上級職を経験後、31歳で電子商取引に転向しアマゾンを立ち上げた。

また米料理研究家のジュリア・チャイルドは50歳で最初の料理本を執筆する前に広告やメディア、秘密情報機関で働いていたし、ジョン・グリシャムはベストセラー作家になる前に10年以上弁護士として働いていた。

2. 自分勝手

困難だがやりがいがあり、充実した仕事を求めることの何が悪いのだろう? 今持っているものに感謝すべきだからといって、今うまくいっていない点を無視すべきではない。

人生の3分の1を仕事に費やすのであれば、その時間を自分が最も得意で楽しめるものにささげたいと思うのは欲張りなことではない。あなたのスキルや才能は、現在の仕事で最大限発揮されているだろうか? その答えが「ノー」であれば、キャリアを変えることで世界により大きく、強力な変化をもたらせるかもしれない。

仕事を変えれば完璧な生活が手に入るわけではないが、潜在能力をはるかに発揮できるようになり、あなたや周囲の人には間違いなく前向きな変化がもたらされるだろう。

3. 一から始めなければならない

多くの人は、キャリアを変えると全て一から始めなければならないと思っていて、キャリアを変えるのは難しいと感じている。しかし、必ずしもそうとは限らない。

大半の場合、あなたには他にも応用可能なスキルがあり、それを求めている職務に合うよう職務経歴書やカバーレターにまとめ直すことができるはずだ。これは単に、こうしたスキルを特定して人材を必要としている管理職に正しく伝えられるかどうかの問題に過ぎない。

最初から始めたくない場合は、業界は変えつつ役割は変えない、あるいはその逆を実践することも可能だ。大半の雇用主は、採用した人材が仕事をしながら学ぶことを期待している。面接以降は、あなたの態度や情熱が大きな重要性を持つ。
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翻訳・編集=出田静

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