CDC(米国疾病予防管理センター)によると、22日時点で、12歳から15歳のアメリカ人の約12.3%が少なくとも1回のワクチン接種を受けている。また、16歳と17歳の約33%も、少なくとも1回のワクチン接種を受けたという。
FDAは12月中旬にファイザー社のワクチンを16歳以上の全国民に向けに承認したが、州政府が若者の接種を認めたのは3月から4月になってからだった。
現在、40代の約57.1%が少なくとも1回の接種を受けており、この数値は50~64歳では68.3%、65~74歳では86.7%、75歳以上では83.4%となっている。
米国におけるワクチン接種の初期段階では、若年層の優先順位は低かった。しかし、高齢者や医療従事者、一般成人の需要が減少する中で、現在はその焦点が変わりつつある。ファイザーは3月に発表したデータで、同社のワクチンが12歳から15歳までの感染を100%阻止する効果があると述べ、FDAは緊急使用許可を10代の若者にも拡大した。
子供は大人に比べて新型コロナウイルスの重症化のリスクははるかに低いが、パンデミックが始まって以来、少なくとも295人の米国の子供が死亡している。一部の専門家は、若者のワクチン接種率の向上で、学校がより自信を持って再開に向かえると考えている。
モデルナ社とジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)社のワクチンは、まだ成人にしか認可されていないが、モデルナ社は12歳から17歳までの子供に96%の効果があるとしており、J&J社も同じグループを対象にワクチンのテストを行っている。
また、さらに幼い子供たちへのワクチンの承認も期待されている。ファイザーのアルバート・ブーラCEOは9月までに、2歳から11歳までの子どもたちのデータを開示すると述べている。また、モデルナ社も幼い子どもたちを対象に研究を行っている。
一方で、米国では何百万人もの成人が今でもワクチンの接種を躊躇しており、その不安は親にも及んでいる。2週間前に行われたカイザーファミリー財団の世論調査では、19%の親が「自分の子供には絶対にワクチンを接種させない」と答え、15%が「学校で必要とされた場合にのみ接種させる」と回答した。
ただし、多くの親はワクチン接種に前向きであり、29%は「許可されたらすぐに接種させる」と答えた。32%は「効果があるかどうかを待ってみたい」と回答した。