翌日の仕事ぶりに悪影響を与える、深夜の7つの悪習

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5. 自己批判


仕事で失敗を経験した日の夜は自己批判にさいなまれることが多い。学術誌パーソナリティー・アンド・インディビジュアル・ディファレンシズ(Personality and Individual Differences)に2018年に掲載された論文など複数の調査からは、自己批判をやめて自己共感を持つことで本当の障壁をより明確に見ることができ、より楽な気持ちで問題に取り組めることが分かっている。

大きな危機的状況も小さな問題も、自分に優しく接し励ますようにすればストレスが減り、より穏やかに感じられ、キャリアの障壁を克服できる。

6. 深夜の心配事


心配事などについてあれこれ考えていると、その心配事がなくなった後もストレスが長期間体に残り、心拍数の上昇や高血圧の長期化、コルチゾール水準の増加などにつながる。

科学者らは、あれこれ考えがちな人の間では染色体の末端の保護部位であるテロメアが短いことに関連し、鬱(うつ)や不安が増えることを発見した。テロメアが短いと健康状態が悪化し、キャリアパスが阻まれ寿命が縮む。

神経科学ジャーナル(Journal of Neuroscience)に今年4月に掲載された研究などからは、コーヒーをこぼしたことなどちょっとしたいら立ちを克服できることでより幸せになれる可能性が示されている。小さなことにくよくよせず、深呼吸や瞑想(めいそう)、ヨガ、太極拳、マッサージなどのリラクセーション方法を実践して深夜の心配事をうまく管理しよう。

7. 平日の憂鬱(ゆううつ)


平日を恐れる気持ちは、今後の締め切りや必要なことについて考える前夜に始まることが多い。長い楽しい週末を過ごした後の月曜朝は特につらいものかもしれない。毎日を幸せ、あるいは穏やかな気持ちで始めれば、大抵は1日を通してその状態を維持できるが、恐怖に目を向けるとそれがさらに増幅する。

神経科学者らは、これが心と体のつながりに基づくものと主張している。私たちの体の細胞は常に思考を盗み聞きしている。前向きな思考や短い5分間の瞑想、自然について考えることなどを通して心を静め、煩わしい思考から離れる時間を取ろう。こうした方法により心を現在に戻し、緊張をほぐして頭をすっきりさせ、リラックスして翌日に備えることができる。

翌日の仕事に対するストレスの解決策は、そのことについて考えないようにすることだと考えている人は多い。酒の飲み過ぎやネットサーフィン、ビデオゲーム、テレビなどで気を紛らわし、リラックスしようとするのもそのためだ。

しかしこうした行動では問題は解決されず、ストレスは長引き長期的には悪化する。最善のアプローチは悪習を見極め、現実的な解決策を通してストレスを緩和し、翌日の職場でのエンゲージメントやパフォーマンス、生産性を活性化させる健康的な習慣に目を向けることだ。

翻訳・編集=出田静

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