新型コロナワクチン、未成年者の接種を急ぐべき理由

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米国の人口は、25%を未成年者が占めている。このグループの中で、また新たな変異株が出現する可能性もあるだろう。つまり、子供や若者たちに接種を受けさせることは、ただ彼らを感染から守るだけではない。その暮らすコミュニティー全体を、より安全にすることになる。

成人の場合と同様、ワクチンが完成したことは、ウイルスとの戦いがようやく半ばに達したということにすぎない。より多くの人が接種を受けなければ、戦いは終わらない。

だが、カイザー・ファミリー財団が行った調査によると、12~15歳の子供を持つ親のうち、利用可能になれば「自分の子にすぐにも接種を受けさせたい」と考える親は、10人に3人にとどまっている。

「様子をみて、データを確認したい」「受けさせたくない」という親は、それぞれ4人に1人だ。前出のオフィット医師は、「すでに非常に多くのデータが、ワクチンは未成年者の感染を防ぐために有効であることを示している」と述べている。

ファイザーは12〜15歳を対象とした自社製ワクチンの臨床試験の結果、有効性は100%だったと発表した。また、今年3月に12歳未満を対象に臨床試験を開始した米モデルナも、12~15歳での有効性は96%だと報告している。どちらのワクチンの臨床試験でも、重大な有害事象は報告されていない。

編集=木内涼子

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