ビジネス

2021.05.21

在宅希望者はエンゲージメント低い? ウィーワークCEOの誤った主張

Tomohiro Ohsumi/Getty Images


少なくとも一部の人々にとって、リモートワークにはこうした多くのメリットがあるのにもかかわらず、エンゲージメントの低い人だけがリモートワークを好むと主張するのは、ばかげている。オフィススペースのレンタルをビジネスにしている企業のCEOがリモートワークを見下したい理由を推測するのは難しくない。それでも、彼の主張を論破するのは簡単だ。

最後の点として、従業員のモチベーションや働き方は皆同じとは限らないことがある。2万人以上が受けた診断テスト「Is Your Personality Suited To Working Remotely Or In The Office?(あなたの性格は、リモートとオフィス勤務どちらに適している?)」では、約56%がリモートワークに適しているとの結果がでている。

オフィス勤務にも、職場での仲間意識醸成や、グループでのブレーンストーミングなどのメリットはある。しかしオフィス勤務でこうした非常に有益な活動に割かれる時間は、一体どれだけあるだろう? 典型的な職場では、そう長い時間ではない。

さらに言うと、ブレーンストーミングと構想段階にあるプロジェクトではオフィスで顔を突き合わせるのが理想的であるものの、すでにタスクが割り当てられて仕事が進行している段階ではどうだろう? 各自がヘッドホンを耳に別々の仕事をしているオフィスなど、意味があるだろうか?

編集=遠藤宗生

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