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2021.05.23

ジェフ・ベゾス、全長130mの巨大ヨット建造中か

全長約107メートルのスーパーヨット「ブラック・パール」(ベゾスのものではない)(c)Oceanco

ブルームバーグは、世界一の富豪であるジェフ・ベゾスが、3つの巨大マストを備えた全長約130メートルのスーパーヨットを注文していたと報じた。この報道に私が驚いたかと言われれば、答えはノーだ。

また、約1850億ドル(約20兆円)の資産を保有するベゾスが、所有アマゾン株の一部を売却し続けていることも驚きではない。アマゾンの最高経営責任者(CEO)退任を決めたベゾスには今、一定の時間があることは明らかだ。また、イーロン・マスクと同様、宇宙開発事業のための資金が必要だ。

しかし私が驚いているのは、ベゾスが注文したスーパーヨットに関する情報が、これほどまでに厳重に守られてきたことだ。この船は世界で最も有名なスーパーヨットとなることは間違いない。数億ドル(数百億円)単位の金が関わる場合、機密保持契約(NDA)もより大きな拘束力を持つのだろう。しかし、サッカーのピッチよりも30メートルほど長い巨大ヨットの秘密は永遠に守れるわけがない。

ベゾスが注文した船は、オランダでこれまでに建造された中で最大級の帆走ヨットとなる見通しだ。建造しているのはオランダのヨットメーカー、オーシャンコ(Oceanco)と報じられている。同社は過去に、3つのマストを持つ全長約107メートルのスーパーヨット「ブラック・パール」を建造しているため、この報道はうなずけるものだ。

オーシャンコが数年前から建造しているとされるベゾスのスーパーヨットの姿はまだ公開されていない。ブラック・パールの特徴を一部受け継ぐことは想像に難くないが、その大きさはブラック・パールをはるかに超えるものとなる。

だが、ベゾスが購入しているのはヨット1隻のみならず、ヨットの「船隊」のようだ。世界最大級のスーパーヨットに加え、それを追尾して、「母船」が搭載しきれない“遊び道具”(個人用潜水艦や飛行機、その他のヨットや車など)を運ぶ、より「小型」の補助ヨットも購入していると報じられている。今後の新情報に期待だ。

編集=遠藤宗生

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