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2019年12月11日、12回目のミッションに臨むニューシェパード(ブルーオリジン提供)

ジェフ・ベゾスが設立した宇宙開発企業「ブルー・オリジン」による、初の有人飛行の座席のオンラインオークションは5月5日に入札が開始され、1座席の価格は19日時点で280万ドル(約3億600万円)まで上昇した。今回の宇宙飛行は、ニール・アームストロングが月面に着陸した記念日である7月20日に予定されている。

ブルー・オリジンの宇宙船「ニューシェパード」による観光飛行は、宇宙空間と大気圏の境界線として知られているカルマン・ライン(高度約100キロ)まで乗客を運ぶサブオービタル(準軌道)飛行だ。

宇宙船は一度に6人を乗せることができ、座席は全員が窓から外を見られる配置となっている。乗客は約10分間の無重力状態を過ごした後、地上に戻ってくる。

他の乗客が誰なのかはまだ発表されていない。今後のチケットの販売価格について、ブルー・オリジンは情報を公開していないが、50万ドル前後になると予想されている。

今回のオークションは、宇宙旅行への関心が再燃する中で行われた。ここ10年ほどの間、バージニア州の「スペース・アドベンチャーズ」は、ロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーションISSに向かうに体験ツアーを実施しており、日本のビリオネアの前澤友作らが申し込んでいる。さらに、スペースXは、決済会社の「シフト・フォー・ペイメンツ」創業者のジャレッド・アイザックマンを含む民間人4人が搭乗するミッションの実施を9月に予定している。

また、リチャード・ブランソンが設立した宇宙企業、ヴァージン・ギャラクティック社も、いよいよ商業運航開始に向けて準備を進めている。ヴァージン社は先日、最新の宇宙船のデザインを発表し、今後数カ月の間に重要なテスト飛行を開始する予定だ。これにより、同社の顧客(10年以上前にチケットを購入した人もいる)は、サブオービタルフライトへの扉を開くことになる。

ブルー・オリジンのニューシェパードによる宇宙飛行の公開入札は、6月10日に終了予定で、現在の価格は同社のウェブサイト(https://www.blueorigin.com/)で確認できる。そして、6月12日には認証済みの入札者全員がライブオークションに参加し、最終価格を決定する。オークションの収益は、子どもたちへのSTEM教育を推進する「Club for the Future」財団に寄付されるという。

編集=上田裕資

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