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リアル観戦では体験できない「Swarm Arena」の魅力とは



Jacob Lund / Shutterstock.com

──実際にスポーツを生で観戦するのと比べると、どのような違いがありますか? どんな体験ができるのでしょうか?


千明:例えばアーティスティックスイミングは、本来の競技だと隊列で泳いで演技をしますが、「Swarm Arena」では、映像素材を加工することで、万華鏡のように表現することもできます。それは本来の競技ではできないことですが、ボットを使えば可能です。

リアルな選手のパフォーマンスを、ボットに合わせて、映像の動きや大きさを変えたり、エフェクトをつけるなどすることで、純粋な競技の観戦というよりは、もう少し芸術表現を見るような体験に変わります。その可能性をいかに広げていくのかが、今後の大きな目標ですね。

──なるほど。ちなみにスポーツ観戦はリアルタイムで観るというのも一つの楽しみですが、現時点でリアルタイムでの運用は可能なのでしょうか?

千明:リアルタイムで活用する、というのは我々がもっとも力を入れて研究開発を進めている部分です。例えば、放送されている映像をリアルタイムでストリーミングして、サッカーの試合なら、選手の動きを一つずつボットに反映させて、試合と同じようにボットを動かすということも考えられます。リアルタイムで選手と同じように動く個々のディスプレイが集まることで遠隔観戦用の一つの大きなディスプレイになる。場合によっては、前撮りの映像や生の映像を組み合わせたものもできるかなと。

そこは研究開発を進めていますが、映像のストリーミングは通信の安定が大前提なので、難易度でいうとすごく難しいですね。デジタル容量が大きいので、そこをちゃんと確保できないとHDや4Kで映像を録っても送れなくなってしまう。100台のボットに映像が届いて表示されるのが30秒後となると、リアルタイムとして成立しなくなってしまうので、多数のボットを同時に動かすことは、技術的にかなりハードなチャレンジです。

そして、そもそも生中継やリアル観戦で感じる魅力とはどんなものか、というのも大きなテーマです。これはストリーミングや遠隔コミュニケーションの長年のテーマなので、技術やコンテンツをどうするかなども大きな課題の一つですね。

text by Jun Nakazawa(パラサポWEB)

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