ロレックス、オメガ……「独自素材」採用で新境地を見た名門の腕時計6本


驚異的な硬さを誇る世界初のゴールドはまさにマジック



世界限定200本。K18マジックゴールドケース、42mm幅、自動巻き。403万7000円/ウブロ 03-5635-7055

HUBLOT
ウブロ/ビッグバン ウニコ フルマジックゴールド

創業期から異素材を組み合わせ、現在も“アート・オブ・フュージョン”をコンセプトに掲げるウブロにとって、先端素材は挑戦を続けるテーマだ。

2011年発表のK18マジックゴールドもそのひとつ。独自技法で成形したセラミックスを高温焼成後、ゴールドの液体を流し込み、セラミックスの細孔を塞ぐ。

完成したゴールドのビッカーズ硬度は約1000になり、耐傷性や経年変化も抑える。自社ムーブメントとともにブランドの技術力を誇示するのだ。

新素材、高精度、デザインがスポーツ心をかき立てる



ブライトライトケース、44mm径、クオーツ。38万6100円/ブライトリング(ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011)

BREITLING
ブライトリング/エンデュラス プロ

1970年代、軽量なレジン素材を用いた「スプリント」は多くのアスリートに愛用された。これをモチーフに、素材は2016年に発表されたブライトライトを採用。

これはポリマー樹脂とファイバーの合成素材で、チタンの約1/3、SSの約1/6の軽さを実現し、非磁性や熱安定性、低アレルギー性に加え、耐傷性や耐腐食性にも優れる。搭載する温度補正スーパークオーツムーブメントは、従来のクオーツの10倍の精度を備え、鮮やかなカラーにも躍動感が溢れる。

パイオニアが切り拓くハイテクセラミックスの未来形



プラズマハイテクセラミックスケース、縦38×横38mm、クオーツ。29万7000円/ラドー(スウォッチ グループ ジャパン 03-6254-7330)

RADO
ラドー/ラドー トゥルー スクエア オートマティック

時計素材でも一般化したセラミックスだが、その技術は今も進化を続ける。この分野のパイオニアがラドーであり、1990年には初のスクエア形のセラミックス時計「セラミカ」を発表。30年を経て、当時のプレス成形から新たな射出成形技術を開発し、これを用いた初のモノブロックケースを採用した。

軽量や耐傷性、低アレルギー性といった機能ばかりか、デザインの自由度も広げたのである。スタイリッシュな着け心地は未来を予感させる。


※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、WG=ホワイトゴールド

(この記事はOCEANSより転載しています)

文=柴田 充

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